ICで簡単に(あんまり簡単でもなかったですが・・・)ダイレクトSSBを作ってはみたものの,やっぱりディスクリートで・・・ということで,狭帯域にはなりますが,LCでフェーズシフタを組んでみました。
今までの中では一番いい感じでSSB波ができました。
これが,その変調復調基板です。(復調部は部品取り付けはしていませんが)
メリゴ方式で,ロータリースイッチにCMOSの74HC4052を試したのですが,そこら中にお子様が登場して,大変なことになってしまいました。
マキシムのMAX4618(74HC4052の高速版)に差し替えると,かなりいい感じになりました。
これまで50MHzおダイレクトSSBの実験をいくつかしてきましたが,その中では,キャリアサプレッション,近接スプリアスなど,総合的に一番いい感じです。
2トーンを入れて変調をかけた波形です。(出力は2mWくらい)
ローカル局(JA4HPUさん)にレポートをいただいたところ,音的には問題なし,逆サイド(LSB)が弱いながらもしっかり復調できるということでした。
AF-PSNがオールパス4段ということ,さらに,RF-PSNも追い込みが足りないことが原因だろうと思われます。
さて,どうしたものか・・・
キャリア洩れはまったく感じられません。
逆サイドバンドは存在が判る程度の洩れを感じました。
音質は抑圧されているせいかまともな音ではありませんが注意して聞くと送信内容が判りました。