飛ばない雀・・「春やなぁオヤジ・・・」
オヤジ・・・・「うん、冬来たりなば春遠からじ! と言うからナア・・春や・・」
飛ばない雀・・「長い付き合いやけど、オヤジの名前聞いてないよなぁ・・」
オヤジ・・・・「そらそうやろ、言うてないからナア・・・」
飛ばない雀・・「何ちゅう名前や?」
オヤジ・・・・「聞いて如何する?」
飛ばない雀・・「いやぁ~オヤジでは失礼やから・・・」
オヤジ・・・・「ほう・・アホの割には謙虚な所もあるのやなぁ、アホ雀よ!」
飛ばない雀・・「あのなぁオヤジ・・・」
オヤジ・・・・「よし、今日は機嫌が良いから教えたる!・・有りがたく聞けよ!」
飛ばない雀・・「うん・・ゴクっ・・・」
オヤジ・・・・「ワシの本名は、綾乃大路 栗麻呂! と言うのや! まいったか!」
飛ばない雀・・「・・・・・・・・・・・・・ガクッ!」
聞いた途端、笑い過ぎて顎を外した飛ばない雀だった。