SMILEY SMILE

たましいを、
下げないように…

太宰さんと落語

2005-07-03 04:23:48 | 太宰
太宰さんが落語を好きだったのは、有名。

数少ない蔵書の中の一冊だったそうだ。

江戸文化への憧れと、自分の中の口承文芸・文化の血統を感じたゆえ夢中になったのであろう。

太宰さんの作品を高等落語などと評した人もいるくらいだ。

高等も下等もない、落語だったら落語でいいじゃないか。

「文学」だからって「高等」なぞと気取る姿勢は好きではない。

口承、口伝え、これは日本文学の根幹ではなかったか。

漱石も太宰も落語が、大好きだった。

その漱石と太宰は日本で最も読まれている作家だということに、日本らしさを感じる。

この二人が読み続けられるなら、日本は大丈夫、そんなことすら思う。