「文化と書いて、それに「はにかみ」というルビを振る事、大賛成。
私は優という字を考えます。これは優れるという字で、優良可なんていうし、優勝なんていうけど、でも、もう一つ読み方があるでしょう?優しいとも読みます。
そうして、この字を良く見ると、人偏(にんべん)に、憂うると書いています。人を憂える、ひとの淋しさ侘しさ、つらさに敏感な事、これが優しさであり、また人間として一番優れていることじゃないかしら、そうして、そんな、やさしい人の表情は、いつでも含羞(はにかみ)であります。
私は含羞で、われとわが身を食っています。酒でも飲まなきゃ、ものも言えません」
~太宰治
私は優という字を考えます。これは優れるという字で、優良可なんていうし、優勝なんていうけど、でも、もう一つ読み方があるでしょう?優しいとも読みます。
そうして、この字を良く見ると、人偏(にんべん)に、憂うると書いています。人を憂える、ひとの淋しさ侘しさ、つらさに敏感な事、これが優しさであり、また人間として一番優れていることじゃないかしら、そうして、そんな、やさしい人の表情は、いつでも含羞(はにかみ)であります。
私は含羞で、われとわが身を食っています。酒でも飲まなきゃ、ものも言えません」
~太宰治