佐藤三郎「毒ガス戦の視角からとらえた『党生活者』の世界」
第一部
その舞台―藤倉工業
1 地下鉄サリン事件が呼び出したもの
2 党生活者が描いた「倉田工業」
3「倉田工業」を蔵原惟人はどう受けとめたか
「党生活者」のモデル工場についての証言、検証・研究の歩み
第1部、(3)
5 毒ガス戦のなかの「藤倉工業」
第1部、(4)
6 「党生活者」の舞台、「藤倉工業」の現在
「党生活者」成立事情―その背景の上海戦争、そして毒ガス戦準備
1 「党生活者」成立の背景・多喜二はなぜ藤倉工業を取材したのか―手塚〈定稿〉の壁をこえて
第2部、(2)
2 「党生活者」のモチーフ
〈軍需工場を描く〉はどこから生まれたかー評論「戦争と文学」を読む
3 党生活者・小林多喜二
第2部、(4)
4 最初の結実―『赤旗』短編との関係―花倉工業と「藤倉工業」をめぐって
第2部、(5)
5 反帝同盟、台湾「霧社事件」と毒ガス戦
6 もう一つの「党生活者」物語―毒ガスマスク工場の少年臨時工は唄う