善導大師自画像は何に使われたものなのか。
光明寺には常行堂という建物が残っている。
この建物は常行三昧という行を行うための堂。
この行は90日間休むことなく、念仏を唱えながら阿弥陀仏の
周囲を歩き続けるという厳しい行である。
その姿はまさに、自画像の大師の姿でもある。
五峰山光明寺にある善導大師自画像の呼び方。
「日本一幅善導大師自画像」これはおおざっぱに言えば観光資源としての呼び方。
日本に一つしかないという意味と、「自画像」であるという貴重さが強調されている。
文化財としては「絹本著色善導大師画像」と呼ぶようだ。
自画像なら、西暦600年代に描かれたものということになる。
実際いつごろに描かれたものなのか、調べられないものなのか。
絹本ということは絹が使われていることになり、成分を調査すれば
蚕のDNAが検出されるかもしれない。
現在の蚕のDNAとの比較により、経年変化から割り出せないかと思うのだが。