鳴尾音頭(西宮市)について
○「坊主おとし」つまり「お杉」が現在の西宮市鳴尾地区で盆踊り歌として歌われていた。
○明治30年頃を境に衰退し、昭和の初めには、ほとんど知る人もいない状態になっていた。
○「石童歌」や「鈴木主水」もレパートリーにあった。(滝野町の「馬鹿音頭」と共通する。)
○歌い方のなかに、同じ句を繰り返す部分がある。(「馬鹿音頭」と似る。)
○伴奏は太鼓と三味線である。
○踊り方は、時計と同じ方向に廻る。
左足から踏み出して六歩すすみ、また後ろへ向き直って三歩進む。
○「同じものが能美郡民謡集と紀州有田民族史に出ている。」ことがわかっていた。
○音頭は「兵庫音頭」とよばれていた。
滝野町「馬鹿音頭」との共通点と「兵庫音頭」と呼ばれていたことに特に注目したい。
以上は下記の資料によるものである。
『兵庫県民俗資料』
昭和7年から10年に兵庫県民俗研究会の機関誌として発行された。
県下各市町村の民俗・風習・信仰・芸能を探る貴重な資料となっている。
昭和57年に復刻版が出ている。
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