播磨癒しのまち歩き

自然観察しながら散歩(兵庫県・北播磨)
イベント鑑賞や野球観戦も好きでしたがこのご時世全く行けていません。

馬鹿音頭の謎

2013-09-12 10:46:28 | うんちく・小ネタ

馬鹿音頭の謎を探るうえで重要な兵庫口説について

大阪の盆踊歌謡兵庫口説

(月刊民謡研究 昭和13年発行 山村太郎著より)
 この記事を発掘していただいた
 大東文化大学 成田 守教授に感謝します。

【いつごろ】
大阪の盆踊り歌謡の歴史
起源は 元禄(1688.9.30~1704.3.13)年間(歌音頭と称する)
ついで 「えびやぶし」「半九郎ぶし」が流行
その衰退とともに「兵庫口説」と称する音頭が流行する。
元文より享和の頃
【発祥の地と伝播の経路】
発祥は兵庫の地であろう。
経路は定かでないが、大阪地方を中心に流行したもののようだ。
【歌の形】
「えびやぶし」「半九郎ぶし」などの形式を継承している。
大阪音頭の特徴がある。
歌詞は七七調の長編物語。
句の最期が「~さ」「~な」で終わる。例「かはす枕のな」
【流行範囲と流行期間】
大阪のみならず相当の範囲にわたる。期間も相当長い。
【歌詞の数】
200以上。
【伝播の特色】
義太夫節の宣伝に利用された。
【分 類】
一般には兵庫口説と称しているが5つに分類できる。
1.兵庫口説・流行音頭兵庫口説
2.熊野ぶし・兵庫口説熊野ぶし・流行音頭兵庫熊野ぶし
3.甚九ぶし・兵庫口説甚九ぶし・流行音頭兵庫甚九ぶし
4.兵庫ぶし・流行音頭兵庫ぶし・
5.早口打たせ・流行音頭早口打たせ・木遣早口打たせ
歌詞の形態は1~4は同様。5はやや違う。
【歌本の板式】
稽古本の形で半紙本二丁に限られる。
表紙一頁、本文三頁が原則。
本文の行数は一頁六行~十一行。
表紙は多くが絵表紙。(一部にカット。全体に画くものなど)
文字だけのものもある
(つづく)
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