『見返り美人』に『月に雁』といえば切手マニアの憧れの的でした。
この『月に雁』が安藤広重の作だったんだねえ。五十三次のイメージしかなかったんだけど。
広重は色々な生物を描いているけれど、とりわけ鳥類の表現は飛びぬけている。
ときに過剰とも思えるほど実物以上に躍動感あふれる表現がされている。
一方魚類は、そのほとんどが食物として描かれているようだ。つまり死体だね。
昆虫はどうかというと、現実離れした表現がされていて、蝶などはほとんど空想に
基づいたのではないかと思うほど架空の生物になってしまっている。