チンパンジーと人の共通点

ひょんなことでその存在を知った「JT生命誌研究館」という所へ行きました。

生命誕生の歴史や仕組みを紹介する施設なのですが、
文科系の私には正直、難しくて、
なかなか理解まで達することができませんでした。

遺伝子、DNAなど生物学に関することを展示しているなか、
コンピュータで子供にも理解できるような映像がありました。
そこで、チンパンジー、ゴリラ、オラウータンのなかで
一番人に近い類人猿はどれ? というのがあったので
みていたら、回答は「チンパンジー」。

骨格や歩行形態は明らかに違うのですが、遺伝子の98％以上に共通点が
あるそうです。こまかい数値は忘れちゃったのですが、
その次が「ゴリラ」「オラウータン」です。

ところで、むずかしい展示のなかで、私が一番、ショックを受けたのが
細胞分裂の速度を時計のようにして表現している展示物。
人の皮膚は約20日間で分裂し、また新たに生まれ変わるという
サイクルですが、「ガン細胞」は10時間くらいで細胞分裂をしている
ものがあるのです。その速度を比較して時計の針のようにぐるぐる回して
表現されると、ぞっとしてしまいました。そりゃ、こんなに早く
細胞分裂すると、がん細胞に人の体は侵略されるわ～って。
もちろん、がん細胞にもいろいろあるので、全部がそんなスピードでは
無いと思うけれど、この施設を訪れて唯一、鮮明に記憶に残っていることでした。

夏休みの課題にと、やってくる学生さんの姿もありましたが、
立派な施設はすいていて、ゆったりと見学できます。
入館無料、クーラーも効いていて、生物のお勉強ができます。