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映画と渓流釣り

アニメ2024上半期

プライムビデオで観ることのできるアニメの中で、縁あって観続けられた作品を振り返ってみた

僕の心のヤバイやつ2


1期から大好きなアニメだったけど、この2期で世界観は完成された
中学生の初々しい恋の物語が還暦過ぎたおじさんの心を揺さぶるのって凄いこと
中二病の男の子が好きになった女の子のために勇気を出して自分を変えてゆく、その原動力になったヒロインもやっぱり男の子に認めてもらいたくて一生懸命成長しようとする清々しさに、心震えながら応援した
ヨルシカの楽曲もしっくりして、初恋の味を思い出させてくれた
原作はまだ続いているのかもしれないが、アニメはここでハッピーエンディングでいいのじゃないかしら



葬送のフリーレン


質・量とも圧倒的な作品で、今年このアニメを超えるのは難しいのじゃなかろうか
単純なバトルものなら食指は動かないし、転生ものや伝記ものもそれほど好きじゃないから、この作品を2クール楽しめたのはストーリーもキャラクターも魅力的だったということ
主人公のフリーレンの抱える過去への贖罪めいたわだかまりが深みを与え、一緒に旅するフェルンやシュタルクの生き様も薄っぺらいものではないから、大河ドラマのような重厚感がある
根底にある擦れ違わずにはいられない生と死の哲学的ジレンマを匂わせながら進む物語は日本人の死生観を含んでいる。この感覚が海外の人々にも享受できるのだろうか
今後の展開はじっくり時間をかけてもいいから、今まで以上の質を保ちながら丁寧な制作を望む



ガールズバンドクライ



ガールズバンドのお話は今までも結構あって、近いところだと「ぼっち・ざ・ろっく」あたりが思い出される。のほほんとバンド活動を描いた「けいおん」のような名作もあってか、この系譜は面々と引き継がれているようだ
ただし、題名にクライと付いていることからも、上記作品のような素人バンドの友情と青春の思い出つくり的なお話ではない。主人公は高校時代の挫折から逃げ出し東京で隠れるように暮らしている。心にトゲを沢山とんがらせて生きている姿はキツイ。紆余曲折あって他の4人のメンバーとメジャーになることを目標に退路を絶った選択をする
正統派ロックな生き方をしている女の子たちがてっぺんを目指す結構硬派なアニメだった




怪獣8号


ジャパニーズアニメーションの十八番とも言えそうな題材で、特別な驚きはなかったけれど安心して楽しむことができた
正体不明の怪獣が不定期に現れて人類を脅かす。その脅威から身を守るために組織された防衛隊のチーム内のお話がメインで、こう書いてみるとエヴァーのプロットそのものである事がわかる。30年前に作られたアニメの偉大さに改めて愕然としてしまう
目新しいのは主人公が怪獣に身体を乗っ取られて変身する事で起こる顛末だろうか。これからシリーズ化されて色々な謎も解明されてゆくのだろうから、しばらくはこの物語に付き合うとしよう
防衛隊の面々もキャラクターが活きていて、これからの活躍が楽しみだ



響け!ユーフォニアム3


劇場版映画も含めて長大なシリーズの完結
京都アニメーションの意地を見せつけられたような美しい描写の数々が印象に残る、音楽を通じて青春時代の煌めきや苦しさを活写した稀有な作品として評価されるだろう
テレビアニメ3期では主要登場人物に加え、九州の強豪校から転校してきた女子が物語の核として関わってくる。原作では京都予選は久美子がソリを吹くが、関西予選ではその座を転校生に奪われチームに波紋が広がるも、本選では久美子と麗奈のソリで金賞を勝ち取る事になる。当然、原作通りだと思っていたら、アニメでは本選もオーディションで久美子が負けて転校生がソリストになる
原作を曲げてでもそのようにしたのは、主人公久美子と親友麗奈の音楽に対する意識の違いを明確にするためだったように思う。それでも2人はきっとこの先も音楽を通じなくたって親友でいられることを暗示しているように思えた
京アニの勲章がまた一つ増えた



その他楽しんで観ることができたのは

道産子ギャルはなまらめんこい
ゆびさきと恋々
オーイ!とんぼ
夜のクラゲは泳げない
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