映画と渓流釣り

物忘れしないための処方箋

ひっそりと去ってゆくもの

2025-01-05 12:07:00 | 歳時記雑感
結婚して四十年弱
この街に住んだ頃、頻繁に通った美味しい街中華のお店がひっそりと暖簾を下ろした


一時期酷く味を落とし足が遠のいたけど、十年前位からは復活したので回鍋肉定食を食べたくなってポチポチ出掛けていたのに


横浜に住んで、初めてサンマーメンなるラーメンに出会ったのもこのお店だった

時間は不可逆
流れる先は誰にも分からない
そして絶対戻ることはない
後悔しないよう食べたい時に食べたいものを食すのもそのひとつだ

最後にあのお店のサンマーメンを食べたかった



遠くとおく 昭和は遠く

2024-12-08 06:34:00 | 歳時記雑感
ふと、開戦記念いつだったか思い出せなかった
終戦記念日知らない若者に幻滅し、もはや原爆投下は教科書の1ページなのかと憂いていたのに

若者にとっての太平洋戦争は、わたくしにとっては明治維新くらいの古でしかないのだろう
80年の月日は良くも悪くも人の心と感性を変えてゆく

開戦記念があやふやになったわたくしも、人生の先輩方から憂うべき人物と指差されても仕方ない

あの出来事を教訓にするためには、事の始まりと終わりを正しく理解認識して語り続けることが大事なのに、還暦過ぎたわたくしがこの体たらく

世界中なんだかトガリはじめてきたようで、不安定な乗り物に乗ってる気分
自分がしっかりしないと、とは思うけど
う〜ん。どうすりゃいい?



秋の名残り

2024-11-25 11:39:00 | 歳時記雑感
長引く残暑が去ったと思ったら、足早に秋が通り過ぎようとしている


会社の若手誘って鎌倉散歩でもしようかと考えたけど、うざがられるだけのように感じ躊躇してしまう
去年までは気軽に声かけていられたのに、段々自分の居場所が狭くなる


近所の公園に、おむすび持ってやって来た
透明度の高い空から挿す陽の光が高度を落とし、目に痛い



葉が色付くには早過ぎたのか、まだ緑を残したままだけど
うかうかしてると冬に追い越されてしまう


鈍い銀色に光るススキは後いくばくかで枯れる自分のようだ



間に合わなかった世代

2024-11-18 10:11:00 | 歳時記雑感
わたくし世代(昭和36年生まれ)は所謂、巨人・大鵬・卵焼きの尻尾に辛うじてつかまって少年時代を過ごした
巨人のV9に慶喜し、大鵬の32回目の優勝土俵は鮮明に映像として記憶している。今でも好きなのは卵焼きだけになったけど、日本国中の人が強さとか正義なんかを疑いなく信じていたんだな

そんな世代には音楽に関しては、間に合わなかったと言うジレンマを抱えている
わたくし達はビートルズを実体験した思いに乏しい。テレビニュースで解散を伝えていたことは覚えているのに、彼らの音楽の素晴らしさに感動したのは随分後になってからだ

高校生の頃、田舎町に何軒かあったレコード店のうち、棚揃えが自分の好みと合っていた吉田屋というお店に入り浸った。バスが来るまでの僅かな間にも顔を出したから店員とも馴染みになって、新譜の情報交換もよくやった
あの頃、LPレコードは2500円。そうそう購入することは叶わなかった
今みたいに配信はおろか試聴する事もできなかったから、針を下ろすまでは博打のような物。でもあの感覚、最初の音がスピーカーから流れでた刹那、痺れるような感動はもう味わえない

毎月一枚づつ集め聴いた音楽がわたくしを作り、今もサブスクで垂れ流されてくる音の中で新しい才能に出会う

随分とご無沙汰を

2024-11-02 15:23:55 | 歳時記雑感
余りにもタブレットが古くてからか、アプリケーションのヴァージョンアップが出来なくなりまして、日記を書く日常を置き去りにしておりました

9月も10月も元気に過ごしておりました

映画も観てますし、ドラマも楽しんでおりますよ
あいみょんのドルフィン・アパートツアー千葉2日目にも参加しました
お魚釣りは8月の利根川でお腹いっぱいになり9月には竿を出さずシーズンを終えました

細々したことは追々またこの日記に記していきましょう
今日から11月。残暑が長引き秋の気配が無いまま寒い季節に移ろってしまうのでしょうか?
外は冷たい雨
夕暮れが急かされるように辺りを覆いはじめました