ここに一冊の本があります。

『ベートーヴェンの生涯』(ロマン・ローラン著)。

ずっとカバーをかけていたので、カバーを外すと本は綺麗です。

わたしが中学校のときに買ったものです。
巻頭にはベートーヴェンのデスマスク。

そして前書きの後の最初に出てくるのが、ベートーヴェンのこのことば。

能うかぎり善をを行ない
何にも勝りて不羈を重んじ
たとえ王座の側にてもあれ
絶えて真理を裏切らざれ
小学校の時に読んだ別の本では、次のように訳されていました。
この方がわかりやすいです。
できる限りよいことを行い
何者よりも自由を愛し
たとえ王座のためであろうとも
決して真理を裏切ってはならない
ああ。なつかしい、この響き。
この言葉で、ベートーヴェンは私の心の師となったのです。
Woltuen, wo man kann,
Freiheit über alles lieben,
Wahrheit nie, auch sogar am
Throne nicht verleugnen.
BEETHOVEN.
