昨日、天上の音楽と題してベートーベンのピアノソナタ第32番について書きました。
こちら→
今日は、この曲と私の出会いについて書きたいと思います。
たしか、「ベートーベンの晩年のピアノソナタがいい」とどこかで読んだんだと思います。
お小遣いで、ピアノソナタ第30番、31番、32番の3曲の入ったレコードを買いました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/99/562f4f8bf142fbee14e472ef1ea4ca31.jpg)
高校生の頃のことです。
毎夕、私は山のふもとまでランニングしていました。
そして、山で空手の稽古をして帰ってきます。
帰ってきて椅子に座って、このレコードを聞いていました。
聴き始めるんですが、いつも疲れてぐったり眠っていました。
気がついたときには、レコードの針は最後の端まで行って、ぶつぶつと音を立てていました。
けれども、その日は、私は目が覚めていました。
ピアノソナタ第32番の嵐のような第一楽章が終わり、そして、
静かに第二楽章が始まります。
曲は2回ずつ繰り返しながら変奏が続いていき、
だんだん盛り上がっていきます。
そしてその盛り上がりの頂点に来たとき、
なんということでしょう!
私は不思議な体験をしたのです。
体の奥から、何かエネルギーのようなものが湧きあがってくるというか、
踊りたくてたまらなくなるような、
ものすごく幸せな感じというか、
私はそんな感動に包まれたのでした。
これが、私とベートーベンのピアノソナタ第32番、作品番号111との出会いでした。
(さっき見てみると、昨日のブログのいいねの数がちょうど111です(笑)。どうもありがとうございます。)
この感動の箇所というのは、上のバックハウスの演奏の13分49秒から14分57秒のところです。
私はピアノを習ったことも全然なかったのですが、この地上のものと思われない音楽が、楽譜が一体どうなっているのか知りたいという興味を持ちました。
それで大学生の頃、古本屋でこの本を見つけ、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/48/3bb8b23e605c8fbd2c072e01e7b78075.jpg)
あの箇所を探しました。
たぶんここだなというところが、このページでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/32/fa/645802894d19bd7cbba4180cbbb5c42c.jpg)
それから何十年も経った今でも、これを聞くと、私は幸せな感じに包まれるのです。
最後まで読んでくださって、どうもありがとうございました。
コメントどうもありがとうございます。
今朝久しぶりに第32番を聴いて、またまた感動しました。1日中いい気分ですよ。
朝から通して聴かせていただきました。
素晴らしいピアノ曲でした。
そして思い出のエピソードがまた感動です。
そんな出会いがおありなんて羨ましいです。
音楽や匂いなどはいつでも懐かしい思い出を運んでくれますね。
madomomo
(ドイツは朝なんですね。そしてアディダスがドイツのメーカーだということを初めて知りました。)
この曲を聴いてくださったんですね。
ありがとうございます。
そして、私の思い出のエピソードにも共感してくださって、とってもうれしいです。
私も久しぶりに、今朝またこの曲を聴きました。
何度聞いてもいいですねぇ。意識が調和の中に溶けていくような気がします。
madomomoさんのおっしゃる通り、この曲は思い出の深い特別な曲です。
どうもありがとうございました。
感動をありがとうございます!
聴いてくださったんですね。
うれしいです。私も、今朝久しぶりに聴いたんですが、聴くたびに感動が蘇ります。
どうもありがとうございました。