ヒマができたので続きを。株チェの二十二と特別付録

66　マニー（7730）‥‥手持ち400株、買い平均値1,494円。2022年2月、200株／1,593円で初の買い。翌3月、急落したので200株／1,394円でナンピンを入れた。下げ止まったので以降はほったらかし。マニーという会社を知ったのは04年、とある出版社から銘柄推奨の単行本を出すにあたって、ゴーストライターを依頼された際に、だった。筆者は実名での銘柄推奨は一切、行っていない。この本の著者が推奨銘柄を数十、指定し、筆者が本文の原稿を書いた。その数十銘柄の中で「これは買いたい」と思ったのがマニーだった。医療用の針やナイフの専業。とにかくほかにないものをつくる、つくることができる、というのが同社の最大の強み。ただ当時、手元に資金が少なかったこと、ジャスダック市場（今のグロースのようなもの）で信頼性に欠ける、などで見送った。今ではマニー、堂々のプライム市場に昇格。近年は収益、配当とも増えつつあるようだ。期待して持続。

67　朝日インテック（7747）‥‥手持ち400株、買い平均値2,267円。22年12月から23年１月にかけて、しつこい買い下がりを行った。100株ずつの買いで計4回、2,457円、2,364円、2,202円、2,045円と。過去のチャートを見ると、上にも下にも値動きが激しい。プライム市場の株なのに。04年上場だから、準新興銘柄といえるけれど。循環器治療に使うガイドワイヤーなど医療機器を手掛ける、業界では名の知れたメーカーだ。とりあえず収益も配当も増えているので、今後に期待している。

68　CYBERDYNE（サイバーダイン　7779）‥‥手持ち1,000株、実質の買い平均値705円。前出のマニー、朝日インテと同様に医療関連。HAL（ハル）というロボットスーツを開発したベンチャー企業である。14年の上場直後、3,420円で100株買い。翌15年、2分割で手持ち200株に。17年に100株を1,498円で買い増し、というか若干の買い下がり。が、業績も株価も低迷が続き、21年末に手持ち300株を334円で損出しクロス（売って翌営業日、買い戻す。税金対策）。以降、さらに続落したので23年、304円で700株、大きく買い増ししてみた。手持ち1,000株に。筆者にしては珍しく上場して間もない銘柄を買ったのは14年当時、資金的にわりと余裕が出てきたからか。みっともない経緯だが、新興銘柄投資にはよくあることだ。反省…。この会社、近年、売り上げは伸びているものの利益が出ない。ほったらかしというか、放置で対処。

※　今回、手持ちチェックを記すにあたって、過去の資金手当ての推移をあらためて調べてみた。筆者が今の株式投資をゼロから始めたのが90年のバブル崩壊時（80年代は信用取引を含めてバタバタやっていたが、87年だったか？　すべてを清算した）、三菱マテリアル（当時は三菱金属）の買いからだ。以降、年平均にすると150万円弱ずつ、いろんな銘柄に注ぎ込んで12年後の02年、総投資額は1,770万円になった。ところが08年、リーマンショック（米金融の破綻）で日経平均が7,054円まで大暴落、手持ちの銘柄も大打撃を受けた。そこでナンピン買いを入れるために、80万円を口座に入金、総投資額は1,850万円に。しばらくは、その範囲で売買していたのだが2011年、東日本大震災の影響で日経平均が右肩下がり、8,160円の安値をつける。むろん手持ちも再度、大打撃を受けて再度、ナンピン買いを入れるために、余裕をもって150万円を口座に入金する。総投資額は切りの良い2,000万円となった。以降、現在に至るまで新たな入金はしていない。そこで教訓！　証券口座には総資産額の10～20％を現金（ＭＲＦ＝現金化できる安全なファンド）で保持しておくこと。例えば1,000万円が証券口座の総資産なら「株が800万～900万円分／ＭＲＦが200万～100万円」とか。筆者も今では総資産の10％ほどはＭＲＦで持つようにしている。今月初のような大暴落時、ほんの少しでいいから大幅に値下がりした銘柄を買う、手持ちにナンピンをかける、ことが肝要。あぶないから、まとめて買ってはならない。買いが少額でも、あとで振り返ると、少なからぬ効果が出ていることに気づくはず。ここが大底だ、と決めつけては絶対にいけません。
（以上）