♪もーしもー
もう一度
アナタに会えるなら
たった一言伝えたい
「ありがとう」
「ありがとう」
時には~
傷つけーあっても
アナタを
感じてーたーいー♪
俺はこの曲で
後悔の念で泣ける。
誰が歌ってんだろ。
某フラッシュのBGMなんだが。
まあそんなわけでオマエラ。
ありがとうって
言いそびれた毒男いるか。
生きては
もう二度と会えないんだから
ここで言っとけ。
俺に言わせてください。
ありがとうって
言いたいです。
いつも毒男板に来ては
煽ってばかりいた
性格の悪さを省みています。
きっと俺に罰が当たったんだ。
悪性リンパ腫って…手遅れって…
母さん、マジでありがとう。
ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。
ありがとう。ありがとう。
生んでくれてありがとう。
こんな俺でも
生んでくれてありがとう。
愛情を注いでくれてありがとう。
沢山笑ってくれてありがとう。
一緒に
へこんでくれてありがとう。
一緒に
泣いてくれてありがとう。
あなたは最高の母親です。
オヤジも鼻が高いさ。
いっぱい泣きたい。
あと一ヵ月後には
あなたのいない暮らし。
俺が芋ようかん
買ってきたくらいで
病院のベッドで
はしゃがないでよ。
顔をくしゃくしゃにして
喜ばないで。
そして食べながら
泣かないで…
母さんが喜ぶなら
芋ようかん
ずっとずっと買ってくるよ。
母さんがいなくなっても
ずっとずっと
母さんの為に喜ぶ事をするよ。
母さん、ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
ありがとう。
すいません。
今まで泣いてました…
厚かましいけど
書かせてくれ。
お願いします
書かせて下さい…
最近はずっと起きてる。
なるべく寝ないようにしてる。
寝ても二、三時間くらい。
後、俺の家族に残された
一ヶ月って時間を
出来るだけ記憶に
留めておきたかったんだ。
寝てしまう
その時間すらも
惜しいんだよ。
俺に何か出来ないか
俺に何か出来ないか
そればっか考えてる。
残念な事に
俺には何も出来ないんだよ。
病気の進行は容赦ない。
母さんを
すぐに蝕んでいくんだ。
薬の副作用で
母さんの顔がむくんで
髪がボロボロ
抜け落ちていった時に
「アハハ
お母さんブサイクに
なっちゃったわねぇ~!!」
って、母さんは
元気いっぱいに
俺に言ったんだ。
俺が病室を出ると
母さんの泣き声が
漏れてきた。
俺は病院の廊下で
恥ずかしながら泣いたよ。
俺の前では
元気いっぱいに
振舞っていたのは
親心なんだって気付いたよ。
母さん、俺バカでごめん。
だから、俺が出来る事って
稚拙だけど
母さんの好きな
芋ようかんを
買っていってやったんだよ。
俺はたまに
買って行ってやるんだ。
母さんが
病気になる前から
給料入ったら
お土産で買ってくのね。
はしゃいで
顔をくしゃくしゃにして喜んで…
食べながら泣いて…
日常ってとても
素晴らしいものだね。
些細なことでも
キラキラしている。
芋ようかんですら
愛しくて
ありがたくて
涙が出てしまう
くらいのものだよ。
俺はきっとこれから
いつもの
芋ようかんを買う
和菓子屋を通る度に
その日常を思い出して
泣いて
「ありがとう」って
感謝するんだろうね。
本当は
眩しいくらいのものなんだよ
日常って。
絶対に家族って
とてもとても
眩しいものなんだよ。
だから、恥ずかしくても
自分の家族にありがとうって
言ってやってくれ。
暖かくてキラキラしてて
かけがえのないもの。
俺の中では
永遠に生き続けるもの。
母さんありがとう。
…もうだめぽ。
スクリーン半分
涙で見えねぇよ。
今は家に
取りに来なきゃ
いけないものがあって
帰ってきた。
急いでるのにウケるよね。
2chに
書き込んでる暇があるなら
さっさと
病院行けって感じだろうね。
病院行きたくないんです。
母さん、死んじゃった。
朝死ぬことねぇだろ…
本当に母さんらしいね。
ほんっと
人騒がせな親だよなァ。
ねぇ、母さん。
死んだら
芋ようかん食えないよ?
死んだら
買って行ってあげないよ?
死んだら
食べれないんだよ?
本当に急すぎて
ネタだと思われるだろ?
人騒がせだなァ…
母さん
ムカついてるでしょ?
医者には
あと一ヶ月って
言われてたのにね。
一ヶ月
芋ようかん
食べれたのにね。
俺も買って行って
あげたのにね。
何でだよ
棺おけに
芋ようかん
入れたくないよ。
買って行くから
また食べてよ。
また笑ってよ。
また俺の名前呼んでよ。
最初って
涙なんか出なかった。
親戚や友達に連絡して
それはもう事務的に
お通夜とかの準備を
しなければいけなくて。
涙を流す暇が
ないっていうのかな。
オヤジも姉ちゃんも
同じように忙しくて
悲しみにひたる余裕は
ないって感じでした。
忙しさに追われたから
俺は今日の一日を
冷静でいれたのかも。
一度
家に帰ってくる時に
三人で夕飯食べたんだ。
ハンバーグ食べた。
オヤジが
「うまくないなぁ…か…」
って、言葉詰まらせて
イキナリ泣き出したんだ。
子供みたいに。
俺はすぐ分かった。
その
「か…」
の後に続けようとした言葉が
すぐに分かった。
オヤジと母さんは
よく食べ歩きが好きで
うまい店があると
家族サービスとかいっては
よく連れて行って
くれてたんだよ
俺と姉ちゃんを。
オヤジは
「うまくないなぁ、母さん」
って
いつもの癖で
ついつい言ってしまう
ところだったんだろうね。
俺は黙ってた。
姉ちゃんも黙ってた。
俺は泣かなかった。
泣けなかった。
黙って食べてた。
何かしゃべったら
俺も崩れてた。
今日の夕方も
むしむしと暑くて
地元のスーパーは
いつも通りにぎわっててさ…
思わず寄ったよ。
特売のトウモロコシと
枝豆売り場には
主婦が沢山いてね
その中に
母さんいるんじゃないかって
バカげた子供みたいな考えに
変な期待持っちゃって。
「アツシ
トウモロコシ
買ってきたから
茹でて
あげるからね~ッ!」
って
一昨年の夏みたいに
笑う母さんの顔が
見たかった。
こんなクソ暑い夏に
リビングで
寝っ転がりながら
トウモロコシを食う
俺の行儀悪さを
うるさく言う
母さんの声が
聞きたかった。
ああいうのを
本当は小さな幸せって
言うんだろうね。
けど、小さすぎて
当たり前すぎて
見えないんだよ。
いなくなってしまってから
初めて分かるんだ。
それがビー玉みたいに
いろんな色があって
綺麗で素朴で
キラキラしてるって
分かるんだよ、きっと。
もう今日で
ここに書き込むのは
最後にします。
みんな色々と
辛いことを乗り越えての
今があるのだと思いました。
だから俺だけ
弱くて
うじうじしていてはいけない。
みんなが通る道なんだよね。
けど、今だけ
俺の弱さを
どうか許してください。
昨日の今日では強くなれない…
悲しすぎる。
オヤジが俺に
封筒を渡してきました。
葬式までに
必ず読んでおけって。
オヤジは
その中身を知らなかったらしい。
姉ちゃんの分もあるって
言っていたから
母さんからのものだって
すぐに分かった。
俺は本当に弱い。
もっと
強いものかと思っていたら
全然違った。
弱すぎだ。
その封筒の中身を読んで
泣きじゃくった。
今も涙が止まらない。
どうして2chに
書き込んでいるのかも
よくわからない。
誰かに
聞いて欲しいからかな。
誰かに
何か言って欲しいからかな。
【アツシへ
お母さんが
こんな手紙を書くこと
なんてなかったから
さぞかし
ビックリしているでしょう。
アツシも知っている通り
お母さんは
後三ヶ月くらいなんだってね。
今のお医者さんはすごいね
余命をすぐに
言ってくるなんてね。
時代は変わりましたね。
お母さんが
お婆ちゃんを亡くした時は
ひた隠しにされたのにね。
こっちの方が
スッキリしていいかもね。
お母さんね
もっとアツシとナミを
見ていたかったんだけどね。
ごめんね。
あと三ヶ月しか見れないのか
うーん、残念だよ。
アツシ
旅行に連れて行ってくれるって
言ってたしね。
お母さん
北海道がいいな。
美味しいものを
家族で食べに
行きたいじゃない。
それで小樽にも
行ってみたいんだ。
アツシ
お母さん
頑張って元気になるから
その時は
北海道旅行をよろしくね。
あなたは
家族思いの良い子です。
言葉遣いは汚いけど
それが照れ隠しなんて
お母さんはちゃんと
知っているんだからね。
だてにあなたを
23年間も
育ててきた訳じゃないんだから。
あなたとナミは
私達の自慢の子供です。
あなたもいずれ親になって
分かると思います。
自分の子供が
どんなにかわいくて仕方ないか
絶対に分かる日が来ます。
お父さんが頑張って働くのも
お母さんが
ご飯を一生懸命に作るのも
あなたたちがかわいいから。
あなたたちを
愛しているから。
あなたたちと
幸せを創り上げたいから。
それが親心だよ。
アツシも
絶対に分かるはずだよ。
けど、お母さん
子供孝行出来てないよね。
あと三ヶ月の間に
出来る事って何かを
考えたんだけど
お母さんバカだから
分からないや。ごめんね。
だから
この手紙は
あなたたちに謝りたくて
今こうして書いているの。
無責任な親だね
無責任なお母さんだね。
ごめんね
お母さん無責任で。
アツシ
お母さんの子供で
幸せでしたか?
お母さん自信がないな。
お母さんなりに
頑張ってきたつもりだけど
自信ないよ。
だから
この手紙を読んだら
素直にお母さんに言って。
お母さんの息子で
幸せだったか、素直に言って。
もし
幸せだったなら
お母さんもっと頑張っちゃう。
もし
幸せじゃなかったんなら
お母さんもっと
もっと頑張っちゃう。
大好きな
あなたたちの為に
お母さんは頑張るよ。
エイエイオーって頑張るよ。
あなたたちを
授かって良かった。
本当に良かった。
お母さんは幸せ者だね。
幸せすぎるね。
あ、しつこいけど
お母さんは
夏くらいに
北海道行きたいな。
家族で行こうよ
北海道。
きっといいところだよ。
美味しいもの
たくさん食べようね。
アツシの運転する車で
北海道をぐるぐる
家族四人でまわるの。
ステキでしょう。
期待してるよ、アツシ。
ナミには別のものを
頼んであるから
一人だけの
手柄なんかにしないこと!
夏に家族四人で
北海道行こうね
お母さん頑張るよ!!
字が汚くてゴメンね。
お父さんも
ナミもアツシも
お母さんは
みんな愛してるよ。
幸せだよ。
アツシのお母さんより 】
これで最後です。
俺は
忘れてはいけない
ことがあります。
俺が自己満足で書き込んで
それに対しての温かい言葉
煽り
全てに
ありがとうと言いたいです。
みんな、ありがとう。
母さんを
北海道に
連れて行けなかったことが
残念でなりません。
そして、弱い俺は
いまだに涙を
流しっぱなしです。
家族を
大切にして下さい。
愛情を
素直に受け取って下さい。
小さな幸せを
大切にして下さい。
恥ずかしがらずに
「ありがとう」
と言って下さい。
俺はみんなに
感謝しています。
みんなの優しさに
ひたすら感謝です。
夏が過ぎて
秋になって
冬になって
どんどん季節が廻ります。
その中での
「ありがとう」
って
誰にでもあるはずです。
素直に
ありがとうと言える事は
素晴らしいことです。
涙が流せるくらい
美しいものです。
みんなありがとう。
母さんありがとう。
今日は
ろうそくを
絶やさぬように
寝ずの番です。
遺影の母さんは
笑っています。
謝〓たまこ〓謝