多摩爺の「スポーツ観戦(その37)」
防衛大臣を命ず。(ワールドカップ ドイツ vs. 日本)
俄(にわか)サッカーファン故に、気の利いたことは書けないが、
ロスタイムでワールドカップへの出場権を失い、「ドーハの悲劇」とまで云われた因縁の地が、
29年の時空を越えて、まさか・・・ 「ドーハの歓喜」に変わるとは、
期待はしてたものの「だったら良いな。」程度であって、目の当たりにするとは思いもしなかった。
雨が上がった、今年最後の祝日(勤労感謝の日)・・・ 夜遅くに始まった試合は、
過去にワールドカップを4度も制し、今大会の優勝候補ドイツと相まみえた予選リーグの初戦
その結果は、深夜のこの国を大きく揺るがし、発狂させてしまうかのような、
想像を遙かに超えた・・・ 歓喜の瞬間をもたらした。
バクバクする心臓をなだめながら、ライブ中継に目を凝らし、
声援と嘆息を交互に繰り返して迎えた、歓喜、歓喜、チョー歓喜の瞬間は、
早寝早起きが身上の年寄りには・・・ いささか、辛すぎる時間帯ではあったが、
たまには、こんなことがあっても、経験だけは豊かなんで、体も順応してくれるだろう。
そうそう・・・ 寝不足気味なのに、翌朝の目覚めがメチャメチャ爽やかで、
若干の肌寒さはあったものの、青く晴れ上がった空は、
まさに、サムライブルーそのものであった。
それにつけても、アディショナルタイム(追加時間)が長すぎる。
前後半の90分に加えて前半で4分、後半で7分、合わせて11分の表示があったが、
実質的には15分をゆうに超えており・・・ 正確に計測されているのだろうが、
眠気眼で応援していた年寄りの心臓には、負荷がかかり過ぎるというものだ。
1点ビハインドで迎えた後半30分、ゲームを振り出しに戻す得点を挙げた堂安選手、
試合を決めたスーパーショットを放った浅野選手の活躍は、アッパレもアッパレ、大アッパレだが、
誰か一人、この試合のMVPをあげろと言われたら、
文句なしに・・・ キーパーの権田選手ではなかろうか?
1失点の切っ掛けとなった反則をしてしまい、ペナルティキックを献上したものの、
後半、この国の反撃が始まる5分前・・・ ドイツの猛攻に遭って
18秒の間に4発もの、枠内へのシュートを浴びたにも拘わらず、
神がかったスーパーセーブで守り続け、5分後の同点から逆転に繋いでいる。
多忙ではあるが、この国の総理が・・・ もしも、この試合を観戦していたら、
きっと「防衛大臣を命ず。直ちに任務に就くように・・・ 。」と、
権田選手をリクルートしたのではなかろうか?
一発の被弾はあったものの、波状攻撃を悉く迎撃し、被弾後の着弾を凌ぎきったことは、
まさに、この国の防衛大臣に求められる、
瞬時の判断力に長け・・・ 知力と体力を兼ね備えた、専守防衛の極みだろう。
また、ペナルティキックの切っ掛けとなった反則が、
イエローカードを提示されなかった強運を持ってることも大きく、
天下国家を守らねばならない、防衛のトップには・・・ 適任ではなかろうか?
さらに、目立たないところでチームを支えた、名脇役はだれかと問われたら、
1対1で対峙する場面で、抜群の強さを発揮し、
強い圧力(プレス)と、巧みな駆け引きでボールを奪いまくった遠藤選手を指名したい。
彼ぐらいの強いプレスができれば・・・ この先、現役を引退するタイミングで、
東証プライムの大企業でもある「プレス工業」から、
好待遇で声が掛かっても・・・ 不思議ではないだろう。
ジョークはさておき、ボールの支配率や、シュート数から見てみたら、
けっして強かったから、勝ったとは言えないが、
試合後、興奮冷めやらぬ監督が、熱く語ってくれたように、
勝つための準備と、そのシナリオが出来ていたと言うことに、尽きるのかもしれない。
とはいえ・・・ まだまだ初戦、一歩だけ前に出ていることは確かだが、
この次(コスタリカ戦)に負けると、再び混沌とするだけに、
サッカーのド素人が言うまでもないが、まさに「勝って兜の緒を締めよ。」ではなかろうか?
次戦まで・・・ あと3日(日本時間11月27日19時)、
万全の準備と、そのシナリオ作りに、チームが一丸となって策を練り、
結果で応えてほしいと・・・ 願ってやまない。
ドーハの悲劇から29年の時を経て、
再びドーハの地から・・・ 新たな歴史が始まった。
ガンバレ! サムライブルー
ガンバレ! ニッポン
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FIFA ワールドカップ2022 カタール大会
日本時間 11月23日(水)22時~
予選リーグ 第一戦 ハリファ インターナショナルスタジアム
ドイツ 1 ( 前半 1-0 ・ 後半 0-2 ) 2 日本
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69% ボールの支配率 31%
26(8) シュート数(枠内) 12(3)
0(0) イエローカード(レッド) 0(0)
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