多摩爺の「時のつれづれ(睦月の24)」
さすがにヒトラーは御法度だ。(野党第一党の最高顧問が大放言)
企業や、政党など・・・ さまざまな組織や団体において、顧問や最高顧問という役職があり、
こういった役職が、権限を持たない名誉職であって、
体(てい)の良い一丁上がりのポストだということぐらい・・・ だれもが知ってるが、
だからと言って、なにを言っても良いってものではない。
一問一答の予算委員会が始まり、白熱の議論が交わされ始めたというのに、
かつては総理を務めたこともある、野党第一党の最高顧問が、
自身のSNSを使って・・・ とんでもない大放言を発してしまった。
コメンテーターとして、各局の情報番組に引っ張りだこの、元公党トップ(民間人)に向けて、
「主張は別として、弁舌の巧みさでは、第一次大戦後の混乱するドイツで、
政権を取った当時の、ヒトラーを思い起こす。」と投稿してしまったのだ。
いまは民間人であって、公党の役職からは退いている元トップは、
野党には批判的な立ち位置から、分かり易い言葉を使って、論戦に臨むことから、
いら立つ気持ちは分らんでもないが・・・ さすがにヒトラーは禁句ではなかろうか?
このご時世に、大陸や半島のような独裁的な為政者であったとしても、
ヒトラーに重ねて揶揄する批判は聞こえてこないし、国際的にも御法度の禁句だと思っていたが、
野党第一党の最高顧問は、詫びを入れるどころか、投稿を削除することもしないのだから、
自らの投稿が、失言だったことすら・・・ 分ってないのだろう。
野党第一党は、昨年末に代表選挙を行い、新たなトップが批判一辺倒の戦略を軌道修正し、
内容のある、提案型の質疑を繰り広げようとしているにも拘わらず、
その他の議員は、相も変わらず重箱の隅をつつき、枝葉末節の問いを繰り返すばかりだし、
場外では、最高顧問が後ろから鉄砲を撃って、足を引っ張っているんだから・・・ お粗末すぎる。
それでなくても、インターネットメディアに資金提供していたことについて一方的に幕引きし、
いつも声高に説明責任を求める政党が、その責任からは背を向け、モヤモヤ感が拭えないなか、
ここにきて、あまりにも軽すぎる言動と行動が目立ち、
お得意のブーメランの前に、自爆する始末だから、いったいどうなってしまったのだろう?
政治に緊張感を保つため、真っ当な野党は必要だと思うが、くだらない野党はいらない。
政党といっても、所詮は人の集まりであり、
頭数が揃えば、志とは裏腹に役に立たない議員も居たりして、失敗を犯すことだってある。
そういった時に、膿を出しきり、がん細胞を切り捨てられるか否か・・・ 国民はそこを見ている。
一時的に非難され、批判を浴びることはあっても、
頭を下げることから逃げて、自浄作用が働かない政党であれば、支持は戻ってこないだろう。
先週末行われた沖縄の首長選挙で、なぜ負けたのか?
政党支持率を問う世論調査で、なぜ支持率を下げ続けているのか?
支持母体の連合(労働組合)からも、政党本位ではなく、人物本位で支持すると言われる始末である。
なぜそこまで、そっぽを向かれることになったのか、考えてみるべきではなかろうか?
そこに持ってきて、ヒトラーという禁句が、御法度だと分っていない最高顧問の発言であり、
人気急上昇中の野党第二党をターゲットにした発言だから、
弁舌巧みに訴求することが得意の野党第二党から、徹して叩かれることは必至で、
支持率の急落に・・・ 歯止めが効かなくなるだろう。
それこそ、夏の参院選の結果如何で・・・ 下手をすれば、
野党第一党がなすべき役割を、野党第二党に譲る日がくるかもしれない。
終わりの始まりにならないよう、くどくて申し訳ないが・・・ さすがにヒトラーは拙い。
弁舌の巧みさだけにフォーカスすれば、オバマさんがいるし、小泉さんだっている。
主張は別にしてと前置きしてるが、なんらかの意図があることは明白であり、
欧米諸国だったら・・・ 一発アウトの発言であって、議員辞職に値するだろう。
野党とはいえ、現職の国会議員であって、元総理の発言でもあることを踏まえれば、
予算委員会に呼んで、その意図を問いただしても良いような、
極めて重い発言だと思うが・・・ 如何なものだろうか?
個人的な思いとしては、最高顧問という現在の肩書きよりも、
元総理だったという、経歴の方が大き過ぎて、情けないにもほどがある。
最高顧問は、開き直って表現の自由だと言ってるが、
世の中には言って良いことと、言っちゃ拙いことがある。
「お前は人殺しだ。人殺しを企んでいる。」と言ったら、ダメなことぐらい分るだろ。
ヒトラーを引き合いに出すと言うことは・・・ そういうことである。
無理だと思うが、ここは一つ若いトップが頭を下げて、
清水の舞台から飛び降りるぐらいの行動力で、最高顧問を解任すれば、
支持率の回復につながると思うが・・・ どんなもんだろう?
比較の対象にならないかもしれないが、
連立与党は、不祥事を起こした議員をさっさと除名処分している。
もちろん、それだけで良いとは思わないが・・・ まずはケジメだ。
その発言は間違っていないのか? 間違っていたのか?
それとも、どうでも良いことだったのか・・・ まずはケジメではなかろうか?
ネット社会では、ケジメをつけない限り、
その発言がそのまま残ってしまい、忘れたころにまた話題にされて窮することもある。
この政党が、重きを置いている政策の一つにジェンダー平等があり、
それはそれで真剣に取り組んでもらいたい重要案件だが、
軽率な発言で、人権意識が乏しい議員が・・・ 最高顧問に就いていたら、
一生懸命に取り組んでる議員さんも、恥ずかしくて堪らないのではなかろうか?
老婆心ながら・・・ あまくみない方が良いと思う。
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