もらう気ないから払わない。

多摩爺の「時のつれづれ（睦月の３６）」
もらう気ないから払わない。

週末になって・・・　来年度から、もらえる年金が少し増えるという、
ちょっと嬉しいニュースがあった。
喜べるほどの金額ではないものの、減るよりは良いので・・・　素直に喜びたい。

そんな朗報とは裏腹に「もらう気がないから払わない。」という話しが話題になっている。
これだけでは、なんのことやらだから・・・　足りない言葉を補足すると、
「（年金なんて）もらう気がないから（国民年金保険料は）払わない。」となり、
そういうこと（富裕層の我が儘）なんだと推察できる。

あくまでも週刊誌レベルの話しであって、本人からのコメントがあったわけではないが、
日本年金機構からの、国民年金保険料の督促をほったらかしにして、
そんな屁理屈を平然と言い放った・・・　芸能界出身の国会議員がいたらしい。

♪　折れたタバコの吸い殻で・・・　なんてことで、
国会議員にあるまじき言動が、明るみに出たどうかは分らないが、
同議員の持ち歌じゃあるまいし・・・　「嘘だろ！」と思っていたら、
所属する政党のトップが、苦しい弁明をするぐらいだから、議員としてはズブの素人だったようだ。

週刊誌報道によれば、未納期間は数十年におよび、未納額は約７５０万円だというから、
その期間と金額を聞いて・・・　驚くどころか、
かなりの長期間、払ってこなかったことが分り、いやはや開いた口が塞がらない。

もう２０年ぐらい前になると思うが、
消えた年金が問題になったころ、国会議員のなかにも年金未納者がいたことが分り、
責任を取って、政府の要職や、政党内の役職を辞さざる得なかった大物議員がいたと記憶しているが、
まさか、まさか、未納したうえに開き直ってるんだから・・・　もう、驚きを隠せなかった。

議員になる前には、歌手と俳優を掛け持ちした昭和のスターであって、
人気を博した役柄は、闇の仕事（必殺・仕事人）だったが、
思うにその役柄は、悪党を成敗する正義の味方であり、清廉潔白でないとドラマは成り立たないので、
寝言は寝てから言ってくれだが、今後の再放送にも影響があり、テレビ局も頭が痛い。

いまさらになるが・・・　この国の公的年金制度は、
この国に住む、２０歳以上６０歳未満のすべての者が加入対象となる国民年金（基礎年金）と、
会社員や公務員などが加入の対象となる厚生年金があって、
どちらの保険料も、滞りなく支払う義務がある。

特権階級にある驕りからなせる所為なんだろうか、本人の弁明がないのでそこは定かでないが、
「年金をもらわないから、年金保険料を払わない。」という屁理屈を通すのであれば、
それは即、この国の年金制度に、破壊工作を仕掛けたのと同じであり、
このまま国会議員でいてもらっては困る人物だと思うが・・・　間違っているだろうか？

国会議員という職にあって、年金制度に異論があるなら、それはそれで構わないが、
まずは義務でもある年金保険料を、遅滞なく払ったうえで、
年金制度の改革に、取り組むべきではなかろうか？
順番が違うどころではない・・・　そもそも基本の基から間違っている。

明日から国会が始まり、来年度予算についての審議が始まる。
どの面下げて登院するつもりなんだろうか？

年金生活者の１人として、なんか言うなら「バカにするな！」だが、
百歩譲って、情けの言葉をかけてやるとすれば、
悪いことは言わないから、財産の一部を差押えられる前に「潔く身を引け！」だろう。
あなたに政（まつりごと）を語ってほしくはないし、関わってもらいたくもない。

老後の生活に困らない資産が潤沢なら、つまらぬ事を言わず、どこかで静かに暮らせば良い。
光が当たる表舞台から身を引けば、周りに居た人々はあっという間に雲散霧消し、
相手にされなくなるまでに・・・　時間はかからないはずだ。

元来、私は他人の悪口を記すことは好まないが、私のような新参者の年金生活者はさておき、
額に汗して、この国の成長と発展を支え続けてきた、
人生の先輩方の生活の糧（年金）を、茶化すような発言は許し難く、記さずにはいられなかった。

よって文中の所々に、気に触る言葉があるかもしれないが、
税金でメシを食ってる、公人に向けてのことであり・・・　ご容赦いただければありがたい。