多摩爺の「時のつれづれ(文月の44)」
口座の紐付けミスって本当か?
ここ数日は蒸し暑くて・・・ ウォーキングにも出かけずに、
冷房の効いた部屋でソファにふんぞり返って、ワイドショー三昧と洒落込んでいたら、
なんと、耳を疑うようなニュースが飛び込んできた。
私の住む北多摩に隣接する埼玉県西部の中核都市で、
マイナンバーカードに紐付けられている口座情報を、自治体が誤って紐付けミスしたようで、
他人へ公金(医療還付金)を振り込むという失態があったと報じていた。
「えっ?」と我が耳を疑ったのは・・・ 健康保険証(番号)の紐付けについては、
自治体がデータベースを管理する国保があるので、自治体による紐付け代行が行われているが、
口座情報の紐付けに至っては、自治体は個人の口座情報を管理しているわけがないので、
自治体が口座情報の紐付けを代行することはあり得ず、紐付けミスは起こらないはずである。
いったい・・・ なにがあったというのだろうか?
テレビでは、自治体で口座情報の紐付けミスがあったとだけしか言わないが、
もう少し詳しく説明してくれないと・・・ 言ってることが意味不明で、理解不能である。
私だけかもしれないが、どうしてもそこんとこに合点がいかなくて、
その情報を片っ端からネットで検索してみたら、
メディアは口座情報の紐付けミスと言ってたが・・・ ちょっと違うようだ。
同姓同名で、生年月日まで同じ方の、健康保険証情報に紐付けミスがあって、
Aという方に医療費の還付をするため、Aという方の健康保険証情報が紐付けられてる口座に、
還付金を振り込んだら、同姓同名で生年月日が同じBという方の口座だったというのが顛末らしく、
誤振り込みは、健康保険証の紐付けミスであり、口座情報の紐付けミスではないようである。
もう少し突っ込めば、Aという方とBという方のマイナンバーに紐付けられてた、
口座情報はどちらも正常だったが、健康保険情報が入れ替わって紐付けられていたため、
還付金が、同姓同名の別の方に振り込まれたというのが実態らしい。
本来なら、還付先の口座情報を、健康保険証番号をキーに取得しに行っても、
マイナンバー(番号)をキーに取得しに行っても、その情報は同じでなければならないはずだが、
今回は健康保険証情報に紐付けミスがあり・・・ 結果として、相違があったと思われる。
医療に関わる還付金だったので、健康保険証番号を介してのみ、口座情報を取得することになったが、
マイナンバー(番号)を含めて、二つの番号をキーに口座情報を取得することができていれば、
ひょっとしたら、振り込み前に気づくはずだったかもしれないと思うものの、
来秋を目途に、マイナカードと保険証の一体化をめざしていることから・・・ その術がなく、
紐付けがミスが生じれば、このようなイレギュラーは、極少数だと思うが、今後もあり得るだろう。
それにつけても、マイナンバーカードへの紐付けに関しては、
残念ながら、連日紐付けミスが発覚しているようである。
とはいうものの・・・ 私がいささか、楽観的過ぎるのかもしれないが、
紐付けミスが気になるのであれば、マイナポータルで自分の情報を確認できるし、
そこで紐付けミスが見つかれば・・・ 修正することも可能なのである。
そう捉えれば、メディアが今回の件については、深掘りせず詳細を省いた早とちりであって、
新たに口座情報の紐付けミスが生じたと断定したことは、
明らかに行き過ぎた報道だったと思うが・・・ 如何なものだろうか?
メディアは、マイナカードへの紐付け情報が正しいのかどうか、
自己防衛策として、ネット(マイナポータル)で確認することができるのに、
そのことについて、メディアはだんまりを決め込んでいるが・・・ それは、なぜなんだろうか?
同等に扱うようなことでないのは・・・ 百も承知だが、
自ら命を絶たれた方々のことを報道するときは、相談ダイヤルがあることを付け加えていたが、
マイナンバーカードでミスがあったときに、
マイナポータルを活用しましょうと伝えないのは・・・ なぜなんだろうか?
ミスがあったことは事実だし、それを報道することに、イチャモン付けるつもりはないが、
公共の電波を使って、公正で公平な情報を提供するのが、
メディアとしてのあるべき姿だと思えばこそ、
マイナポータルの活用促進を働きかけ、自己防衛を促すべきではなかろうか?
メディアサイドの本意まで、そこら辺りに屯する爺さんには分からないし、
マイナポータルをシカトしてるわけじゃないと思いたいが、
訴求しようとしないのは・・・ あり得ないのではなかろうか?
なお・・・ 私はマイナンバー制度については推進派だが、
昨今のトラブルまで容認しているわけではなく、1日でも早く落ち着かせて欲しいと思っている。
最後になって恐縮だが、そのことだけは付け加えておくとともに、
ここに記したことは、あくまでも個人的な思いであって、
本件について議論するつもりはないので・・・ 了知願えればありがたい。
今後ともよろしくお願いいたします。
いつもお得で、美味しそうな情報を提供していただきありがとうございます。
爺さんの拙いブログですが、笑ってやっていただけたら幸甚です。