多摩爺の「時のつれづれ(水無月の25)」
まぬけなウォーキング
なにを勘違いしたのだろうか?
早朝のウォーキングに・・・ 靴を履くことなく、
親指とその他の指が分かれてるサンダル(スリッパかも?)で出かけてしまった。
エレベーターを降りて、マンションのエントランスでは気がついていたんだが、
「まっ、いいか。」なんて気に留めなかったら・・・ 約20分後に悲劇が襲ってきた。
右の足裏の、親指の付け根から少し下がピリピリしだすと、
あっという間に、ピリピリがズキズキの激痛に変わるんだから・・・ まいった。
もともと早歩きなので、既に自宅から2キロぐらい離れており、
痛みを和らげながら、ゆっくりゆっくりと歩いたので、帰りはおおかた30分かかっていた。
出かけたのが5時前だったから、まだ6時前で・・・ 女房と娘は寝ている。
起こしちゃ悪いかなと思い、静かにサンダルを脱いで、風呂場に直行して足を洗い、
フラミンゴも顔負けの1本足で立って、メタボのお腹の横から右足の裏を覗いてみると、
赤く腫れ上がってるし、水が溜まっているようにも見えた。
「なにやってるの?」と起きてきた女房が聞いてきた。
「足が・・・ 」と言いつつ、悲壮感が漂う顔で、サンダルでウォーキングに出かけたことを話すと、
しこたま小馬鹿にした後、足の裏にテープを貼ってくれたが・・・ 痛みが引かない。
「消毒した針かなんかで、水を出した方が良いんじゃないの?」と言う私に
「大丈夫だから、そのうち治るよ。」と、歯ブラシをくわえたまま、女房が返してきた。
それから・・・ まる1日、
右足を床につけたら痛みがあるので、なるたけ動かないように過ごすことになった。
翌朝、女房が「足、ちょっと見せて」と言って、いきなり右足に貼ってあったテープを剥がすと、
「なんか、膿が溜まってるかも?」と言うと、
裁縫針を台所で熱してから「ちょっと熱いけど、我慢しなさいよ。」と言いながら、
針をブスッと刺し、溜まっていた水と膿を両手で押し出して消毒してくれた。
その後、痛みは全くなくなり、普通の生活に戻ったんだから、ありがたかったが、
ここまでの話しだと、夫のことを気遣う、優しい妻だと思われるだろう。
まっ、治療してくれて、痛みがなくなったんだから、優しいことには間違いないと思うものの、
昨日の朝、それをやってくれていたら・・・ 感謝、感激、雨あられだったのに、
私が痛い思いをしながら過ごした昨日は、いったい、なんだったのだろうか?
そのことが無性に気になって、頭のなかをモヤモヤ感とイライラ感のボルテージが急上昇してきた。
すると・・・ 今度はトドメを刺すかのように、またまたキツい一発が飛んでくる。
「いい? ウォーキングするときは、
ちゃんと靴を履かなきゃ、こうなるんだから・・・ わかった?」と、
優しい口調ながらも、完璧に上から目線で、子どもを諭すかのような言葉を投げかけてきたのだ。
「なんだよ。おれは小学生かよ?」なんて、ちょっとイラッとしたが、
そこはまぁ、女房よりは二つほど年上なもんで、
口論に発展しかねない言葉は、ぐっと我慢して呑み込み、辛うじて口から飛び出すことはなかった。
どこの家庭でもそうだと思うが・・・ こういった場合は、私が引くしかない。
冷静になって考えてみれば、腹を立てているのは自分だけであり、
揉め事に至ってないのだから、私がつまらぬ事を言わなければ・・・ なにも起こらない。
然(さ)は然り乍(なが)ら・・・ このままじゃ、ちょっと悔しいので、
ささやかな抵抗になるが、ブログで愚痴ろうと思い、
夫婦円満の裏に、夫の我慢があること(負け惜しみ)を、恥ずかしながら記すことにした。
そして、一夜が明けた翌朝の5時、我が家の玄関に1枚の貼り紙があった。
「ウォーキングするときは靴を履きましょう。」と書かれた紙切れが、
出かけるときに見えるよう、私の目の高さに合わせて、玄関ドアの内側にテープで貼られていた。
きっと、私が寝た後に・・・ 女房が貼ったのだろう。
「気を遣ってもらって、ありがたい。」
ホントにありがたいが、今朝は雨だから、ウォーキングは中止なんだけど、
どうしよう?
ブログに記した後だけに・・・ お礼を言うタイミングが難しくなってしまった。
「何事も許す気になる八十路過ぎ」、
残り少ない人生、平穏に暮らすためには、お互い、ぐっと抑えて、荒立てない・・、が肝要でしょうね。いつも、爺さんの気まぐれ拙ブログを覗いていただき有難うございます。
takeziiさんの知識がつまった「気まぐれブログ」、いつも勉強させていただいています。
仰るとおり、もう歳も歳なんで、あまり揉めたくないし、
若かったころに随分我慢させた感があって、リタイア後は常に私が折れるよう努力してます。
素直にじゃなくて都度都度の努力っていうのが、まだまだ未熟なんですが、
気づけるように頑張らなきゃと思っています。
コメントを頂戴し、ありがとうございました。
今日もユーモアあふれる一言一言が多摩爺そのものを
表していて奥様とのほのぼの感が気持ち良く読ませていただきました。。
亡くなった主人の気持ちが分かったような・・・・・
素敵なご夫婦で羨ましいです。
いつも多摩爺の更新の時は一番最後に読ませていただくのですよ。
とっても楽しみにです(^_-)-☆
女房には、現役時代にたくさん苦労させたので、リタイア後は、私が苦労を引き受けようと思ってます。
なんて書けば格好いいんですが、
そこは凡夫ゆえに、毎日小さな衝突の繰り返しです。
もう少し、大人にならなきゃいけませんね。
頑張ります。
我が家も私がちょっと意見すると夫は猛烈に怒ります。
でも奥様だからこそのご忠告だったと思います。
ぜひ奥様にはお礼を言ってあげてくださいませ。
良い奥様をお持ちの多摩爺様に乾杯!
女房にはキチンとお礼を言いました。
私は滅多に腹を立てることがなく、口喧嘩になることもほとんどありませんが、
実はそう思ってるだけで、女房が我慢してくれていたのかもしれません。
二つ年下の女房ですが、実は精神的には年上だったと思えば、いまやっと追いついたような気がしています。
何だかんだと云ってもお仲がよろしい様で。
穏やかな日々が続くよう願っております。
いろいろありますが、やっぱり生活面では女房を頼みにするしかないようなので、
最近では、言われるとおりについて行くに限ると・・・ 自覚しています。
奥様にちゃんとお礼が言えて良かったです。
わが家も若い頃は口げんかよくしましたが今じゃ口げんかも面倒です。
なんでも、まっいいかになります。
私がしてもらうことが覆いうので「ありがとさんて言います
やっぱり、言葉で伝えることは大事ですね。
女房からは「頼むよ、ホントに・・・」と言われました。
ホントに仰るとおりです。