時のつれづれ(北多摩の爺さん)

下り坂を歩き始めたら
上り坂では見えなかったものが見えてきた。
焦らず、慌てず、少し我儘に人生は後半戦が面白い。

総合スーパーに求めること

2024年12月12日 | 時のつれづれ・師走 

多摩爺の「時のつれづれ(師走の56)」
総合スーパーに求めること

私が暮らす北多摩に・・・ 先月、新たな総合スーパーができた。
元々は大規模小売り店の傘下にあった、名の通った総合スーパーだったが、
建物(外観)はそのままに、内装をリニューアルし、新装開店したというので、
女房の強い要望に応えて、買い物がてらお付き合いしてきた。

そういえば・・・ 大規模ショッピングモールや、大型ショッピングセンターとはちょっと違うが、
地方都市の駅前や郊外にある、日用品から家電、衣類、食料品などが揃い、駐車場が完備された、
GSM(ゼネラルマーチャンダイズストア)と呼ばれている総合スーパーが、
最近、関東の彼方此方で・・・ 看板の掛け替えを始めたようだ。

つい先日も、人気アニメに登場した、埼玉の中核都市の総合スーパーが閉店している。
耐震に問題がなければ、建物を壊して建て直すことはなく、
おそらく店内を改装するなりして、なんらかの店舗か事業所になるのだろうが、
そこには、なんて言ったら良いのか分からないが・・・ 不満がないわけでもない。

思い込みが強すぎて、イチャモンつけてるかもしれないので、前もって断っておくが、
総合スーパーの一等地への進出が、昔ながらの商店街を、シャッター街に変えてしまったと捉えれば、
栄枯盛衰は世の常とは云うものの・・・ 事業が不振になったから、撤退しますと言われても、
素直に「はい、そうですか。」とは、言い難いんじゃなかろうか?

駅前や住宅地近郊の総合スーパーは、日常生活に欠かせぬ存在であり、
撤退に当たっては、もちろん熟慮され、自治体との協議もあったと思うが、
そこにあることを当てにして居を構えた方々も多く、下手すりゃ生活環境が変わってしまうことから、
儲けが出る出ないに拘わらず、その判断には社会的な責任が付いてくると思っている。

厳しい視点で恐縮だが、総合スーパーに始まり、大小のショッピングモールに加え、
家電や、衣類、食料品、薬などの、さまざまなディスカウントショップが、
21世紀を生きる私たちの、生活スタイルを一変させ、
一昔前の商店街で、店員とお客との間にあった、言葉のキャッチボールを歴史にしてしまった。

老舗百貨店ほどではないものの、
総合スーパーにだって、大手だったら・・・ 歴史と信用の暖簾ぐらいはあるだろう。
だが、消費者が総合スーパーに求めているのは・・・ 暖簾なんぞではなく、
生活圏にあることと、品質と価格に納得できること、それに尽きるのではなかろうか?

とはいえ、なんだかんだと云っても商売だから、厳しい状況に追い込まれれば、
立て直すために、苦渋の決断をすることもあるだろうし、
そこんところには納得したとしても、生活者の日常に近いところから撤退するのは、
ある意味、罪深い決断をしたことになるかも・・・ と、思ったりしている。

総合スーパーの不振を・・・ 大局的に俯瞰すれば、
少子高齢化にともなうマンパワー不足(人口減)が、巡り巡って影響してると思うし、
要因的には、給与が上がってないことや、物価の急騰問題などもあるだろう。

然は然り乍ら(さはさりながら)・・・ 物を買う人が少なくなり、物が売れなくなれば、
小売り店が立ちゆかなくなるのは、必然というか、なり行きなんだと思う。
関東圏での総合スーパーの不振は残念で、寂しいことだが、
どうやらそれが現実であって、受けとめなきゃならないことなのかもしれない。

最後に、五月蠅い年寄りの小言のようで・・・ 申し訳ないと思うが、
働き盛りの若い人たちは、結婚や子育てに興味を示さない傾向にあるようだが、
知らず知らずのうちに、真綿で自分の首を締めていることに、
いったい、いつになったら・・・ 気づいてくれるのだろうか?

話しが取り留めもなく、モヤッとしたオチになって恐縮だが、
最近、メディアも、SNSも、世間話を含めてなにもかも、
政治のせいにしてしまう風潮になってるけど・・・ 「それ、違うよ。」とだけ申し上げておきたい。

追伸
北多摩にリニューアルした総合スーパーは、商品の陳列が以前の店舗とはガラッと変わってて、
衣類、家電、雑貨、100鈞、本などを扱う専門店内のスペースと、
専門店と専門店の間を行き交う通路が広く取ってあり、けっこう人が居たと思うが混み合うことなく、
ゆっくり歩きながら楽しめる・・・ ナイスな造りになっていた。


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4 コメント

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Unknown (yuki)
2024-12-12 10:46:57
いつもいろいろと拝読させていただいています。
まさに大きな道路が出来ると、街中は寂れシャッター通りになります。
きっと、行政もそれで中心市街地活性化事業と言うものを立ち上げたのでしょうが、なかな上手く行っていなのが実情なようです。

昨日、介護施設のまえに小さな(軽自動車の)移動スーパーが止まっていました。年配者向けの商品が揃えてあり、買い物をしたい年配者が大勢いましたね。
こうして、各介護施設を周って商売しているのでしょう。
アイデア次第で、いろいろな商売が展開できるんだと思いました。
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Unknown (多摩爺)
2024-12-12 11:19:27
yukiさん、こんにちは

便利になるのは、とっても良いことだと思いますが、
新し物に直ぐに飛びつく国民性もあって、
変えて良いものと、変えちゃ拙いものの捉え方が錯綜したまま、いまに至っていると思います。
問題なのは都市部じゃなくて、地方だと思ってましたが、まさか関東の中核都市でこうなるとは、想定外でした。
仰ってるような、新たなビジネスの頑張りに期待したいですね、
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Unknown (なおとも)
2024-12-12 13:00:47
こんにちは!

買い物問題、我が家はスーパーやドラッグストアなどに恵まれているので、大変助かりますが、買い物に困っている方も多いと聞いています。昔の中心街がシャッター商店街になって、愕然とする事も多いです。

開発後に家を建て、突然スーパーに閉店されたら、その地を買い求めた方は、本当に困りますね。経営者には責任もあると思います。悩ましい問題ですが、解決策を講じて欲しいですね。なおとも
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Unknown (多摩爺)
2024-12-12 13:55:40
なおともさん、こんにちは

多くは同業の店舗が受け継いでいるようですが、
幹線道路沿いの店舗では、閉店後にパチンコ屋さんと回転寿司のお店になったところもあります。
しばらくして、食料品を扱う店舗も入ったようですが、
私たち夫婦は、もうそこには行かないので、現状は分かりませんが・・・ ちょっと複雑ですね。
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