多摩爺の「こりゃ美味い(その48)」
スコッチエッグ定食 キッチン大正軒(東京都千代田区)
女房と娘が義妹夫婦と一緒に、だれも住んでない実家の片付けに帰って5日目、
孫のお迎えがあるので、私は東京に残っているが、
ふと気がつけば、コンビニと近所の牛丼屋にしか出かけてないので、
気晴らしというほどでもないが・・・ 久々に外でランチを楽しむことにした。
最近の外食は、町中華専門だったが、
今日はちょっと嗜好を変えて、現役時代に同僚と何度かランチしたことがある、
40年ぐらい前、上京時勤務した会社の近くにある洋食屋さんを訪ねてみようと思う。
行きたかったお店は、JR新橋駅前のニュー新橋ビルにある、牛かつで人気の「牛かつ岡田」、
同じくニュー新橋ビルにある、オムライスで人気の「むさしや」、
そして、JR有楽町駅前の東京交通会館にある、
洋食のメニューが多彩な・・・ 「キッチン大正軒」の三択である。
どこに行くかは決めずに、まず出かけてJR四ツ谷駅で降りて、赤坂、虎ノ門方面に向かって歩き、
新橋まで歩いて、腹が減っていたら「牛かつ岡田」か「むさしや」で食べることとするが、
まだまだ元気で、もう少し歩けるようだったら有楽町まで歩いて、
「キッチン大正軒」に行こうと決めて・・・ ちょっとワクワクしながら、10時前に家を出た。
ところが、想定外のハプニングが起こるんだから、行き当たりばったりになってしまった。
JR中央線で座れたもんだから、うっかり寝てしまい、
目が覚めたら・・・ お茶の水だったのである。
なにをやってんだかだが・・・ 神田で山手線に乗り換えると、
目の前に座ってた、4~5歳の子連れの外国人のお母さんが、大きな声で電話をしていて、
このお母さんが、まさかランチを左右するなんて、たまに出かけるといろんなことが起こる。
それにしても、このお母さんのファッションが凄かった。
電話が終って席を立った瞬間・・・ いきなり、目のやり場に困ったのである。
私はスタイルや服装に、イチャモン付けるような野暮な年寄りではないが、
日本人には、あまり見かけない・・・ 桁外れに大きなお尻に、
ピッチピチのタイツというか、ピッチピチのパンツを履いてるんだから、
老眼の年寄りでも分かるぐらい、下着のラインがハッキリ、クッキリと見えているのである。
当人が平気なので、それはそれで、どうでも良いことだと思いもするが、
目の前に居た私がジロジロ見たら・・・ それはどう見たって、スケベジジイだろう。
きっと楽しい外国旅行をしてるんだろうが・・・ そのスタイルには、マジでビビってしまう。
そんなこんなでモヤッとしてたら、そのお母さんと子どもがJR有楽町駅で降りると、
なにを思ったか・・・ 私も釣られて降りてしまったのである。
一つ手前の駅なんで勘違いしたんだと思うが、なんてこったいである。
JR神田駅で乗り換えたときは、新橋まで行って「牛かつ岡田」行こうと思ってたのに、
私のランチのお店は・・・ 一瞬にして、
有楽町の「キッチン大正軒」に行くことに、切り替わっていたのである。
Aプランが無理なら、躊躇なくBプランへ切り替えるのは・・・ 勝負事の鉄則だが、
外国人のお母さんに釣られてしまうんだから、私はやっぱりスケベジジイなのかもしれない。
牛かつが食べたかったのに・・・ 残念!
前置きが随分長くなってしまったが、
ここからが「キッチン大正軒」での、ランチの話しになる。
この店には、ちょっと変ったルールがあるので、まずはそこから説明しよう。
メニューはお店の外の壁に、これでもかと云うぐらい貼り出されてるので、
それを見て注文を決めると、入り口で待ってるオバチャンに告げて、支払いを済ませるシステムで、
なんていうか・・・ オバチャンがチケット自販機の代わりをしているのである。
このシステムは、どこにでもありそうだが、都内ではあまり見かけないの、ちょっと面白い。
カウンター9席とテーブル1卓だけの、狭くて小さなお店だが、
11時の開店直前だったが・・・ 待ちの行列は5人
40年ぐらい前に来たときには、いつも並んでたので、並ばずに入店できたのはラッキーだった。
で・・・ 注文したのは、上京して日比谷で仕事をしていたころ、
先輩に連れられて何度か訪問し、何度か注文したことがある「スコッチエッグ定食」である。
茹で玉子を挽肉で包み、揚げたものをデミグラスソースをかけて食べるのである。
普通のソースでも、ケチャップでも良いのに、デミグラスソースだから、当時の私にはお洒落過ぎた。
ハンバーグでさえも、大根おろしで食べるのが美味いと思ってる、古風な人間に、
デミグラスソースがかかった洋食は・・・ あまりにも眩しすぎた。
田舎者丸出しで、大変恥ずかしいが・・・ こんなお洒落な料理があるなんて、
「恐るべし東京!」と思った、昭和60年のあの日のことが懐かしい。
カウンターの向こうで調理する方が、挽肉で包まれた茹で玉子をジュウジュウと揚げる音が聞こえ、
揚げたばかりのスコッチエッグを包丁で、ザクッザクッと切る音が聞こえてくる。
出来ることなら席を立って、カウンターの向こうを覗いてみたかったが、
食べる前に耳から食欲をそそるんだから・・・ こりゃもう、生唾ゴックンだろう。
味はもちろん・・・ 100点満点で200点
ご飯の量がけっこう多くて、スコッチエッグを食べたあと、残してしまいそうだったんだが、
それを予め読んでたかどうかは分からないが、唐揚げが1個付いていて、
これが以外に良い仕事をしていて、ご飯を残さず完食できるんだから、ボリューム感覚も素晴らしい。
できることなら・・・ ライス、味噌汁がセットになった定食じゃなくて、
スコッチエックの単品に、ビール1本だったら、きっと100点満点で300点だったと思う。
メニューにビールはあるんだが、ランチタイムはお客さんの回転率が勝負なので、
長居は禁物で、さすがにそれは控えねばならないだろう。(残念!)
たいした食レポになってないが・・・ いやぁぁ美味かった。
1965年に完成した東京交通会館とともに、歴史を刻んできた小さな洋食屋さんで、
もうじき60年になる、サラリーマンを相手にした昔ながらの洋食屋さんだが、
40年前に直感した「恐るべし東京!」は・・・ やっぱり間違ってなかったと思う。
何年ぶりだろ「スコッチエッグ定食(1,150円)」・・・ たぶん、40年ぶりぐらいかも?
JR有楽町駅を銀座方面に出たら真正面に見える、交通会館の地下1階に降りると商店が並んでるが、
横っちょ横町という小さな通りがあり、2軒目がお目当ての店「キッチン大正軒」はあった。
メニューが壁いっぱいに貼ってあるが、これは店内じゃなくて店外だから迷うことはない。
若いグラマラスなママさんのセクシーな肢体に釣られて電車を降りてしまったのは、多摩爺さんが悪いのではなく、人前で平気でそんな格好をしていたママさんのほうが悪いのです。同性の私でも釣られて降りてしまったかもしれません。最近は自分から痴漢してくださいと言わんばかりの格好をしておきながら痴漢されたら大騒ぎする女性がたくさんいますから気をつけましょう。
いやぁぁ、バカですね。
釣られたというより、一つ手前の駅なんで勘違いしたのかもしれませんが、
降りて直ぐに気がついて、振り返ったらドアが閉まったので、シブシブ階段を降りました。
そもそも寝てしまったことが大失敗なので、今度でかけるときは気をつけようと思います。
外国人の方は女性の私でも目のやり場に困るときがあります^_^;
コロナ明けで急に見ているからか、余計に戸惑う気もします。
食レポ素敵でした( ^_^)
ビールは残念でしたね!
交通会館とスコッチエッグ・・・。
どちらも懐かしいですね。
交通会館では、パスポートを取得するために何回か伺いました。
今ではだいぶ寂れた感じで、建て替えの話しも出ていますね。
スコッチエッグはおふくろさんの得意な料理の一つでした。あの味が懐かしくも思えます。
若い女性の潔すぎるほどの短いスカートにも目のやり場に困りますが、
外国の方のファションもなかなか奇抜で、年寄りはおどおどしてしまいます。
数ヶ月前に韓国の女性のファッションに、思わず触ってしまったというニュースがありましたが、
郷に入れば郷に従うって言葉は、外国の方には通用しないようですね。
仰るとおりで、交通会館も耐震対策でいずれ建て替えされるでしょう。
昭和の雰囲気が漂う、昔ながらのお店はその場所にあってのものですから、
老朽化や耐震対策か仕方がないと思いますが、そのうちそうなると思うと残念で堪りません。
お母さんの得意料理が、スコッチエッグだなんて羨ましい限りです。
秋葉原の帰りに寄りたいです。
φ(..) φ(..)
有楽町駅を銀座方面に出ると、目の前にあるビル(東京交通会館)の地下1階です。
とっても美味しいので、是非行ってみてください。
いつも読んでいただきありがとうございます。
ハプニングはありましたが、これもまた楽しい思い出です。
心配していましたが、体調が回復されてきているようでなによりです。
季候が良くなったら、美味しいものを食べに出かけてくださいね。