多摩爺の「時のつれづれ(師走の33)」
毒舌漫才、テッペンを制す。(M-1グランプリ 2022)
期待していたこととはいえ、一夜にして住んでる世界が変わり、
テレビ各局を梯子して回るような展開が、ホントに待ち受けているんだから、
M-1のパワーは、なかやまきんに君の決め台詞・・・ 「パワー!」を遙かに凌ぐ。
いまや、暮れの風物詩となり、
今年で一番面白い漫才師(コンビ)を決める「M-1グランプリ」が先週末行われた。
夏の暑い盛りに・・・ 7,261組から始まった、お笑い界最大のイベントは、
今季最大の寒波が列島各地を襲ったなか、
テレビの前に陣取ると、3時間も笑わせ、和ませてくれたんだから、
やっぱり、この国には・・・ 「お笑い」という文化は欠かせないと思う。
頂点を目指してしのぎを削り、決勝ラウンドへの出場権を掴んだのは・・・ 僅か10組だが、
面白さは、その数(7,261組)だけあったはずだと思うものの、
ファイナルに残った3組のレベルは・・・ さすがに高く、
優勝は、高速で毒舌を捲し立てる「ウエストランド」の頭上に輝いた。
3年ぐらい前に、「ぺこぱ」が他人を傷つけない、否定しない漫才でファイナリストとなり、
歴史あるお笑いの世界に、新たなジャンルを切り開いたことは・・・ 記憶に新しい。
お笑いに求めていたものは、あくまでも個人的な思いだが、
落語や謎かけのような・・・ クスッと笑えるトンチものがあれば、
漫才やコントのように・・・ 悪口とは一線を画すものの、人が腹の中に隠し持っている、
ちょっとした、わだかまりを代弁してくれる・・・ 風刺ものも多かったと思う。
そういった視点で捉えれば・・・ 「ウエストランド」の漫才は、
聞き捨てならないことまで喋っていたので、ドキッとするような場面もあったが、
コロナ禍、物価高、ウクライナ危機、大陸や半島の暴挙など、ストレスがピークにあるなか、
人の心に鬱積していた、僻みであったり、やっかみがくすぐられて、反射的に反応したものの、
高速でで捲し立てたところに味噌があり・・・ つられて笑ってはいるが、
なにを喋ったのか、それが記憶に残らないサッパリ感があって、高評価に繋がったのではなかろうか?
ただ一つだけ、残念だったと思うのは・・・ 「ウエストランド」の漫才には、
コンビ漫才の面白さでもある、二人の掛け合いという部分が乏しく、
役回りの妙とはいえ・・・ 喋るウェイトが、一方に偏り過ぎてる感があり、
そこには、ファイナルを争った「さや香」や「ロングコートダディ」に付け入る隙があったと思うが、
勢いのまま場の雰囲気を席巻し、弱点を上回ったと私は捉えたが・・・ 如何なものだろうか?
あくまでも個人的な思いだが、
ドツキ漫才や、毒舌漫才は・・・ 私の好みではない。
とはいえ、そこに・・・ ストレス解消を求める、息苦しい世相が反映されているとすれば、
それはそれで、甘受すべきことだとも思っており、
好まないまでも、否定するものではない。
せっかく、M-1チャンピオンになったのに、
翌朝は、サッカーワールドカップの決勝に話題をさらわれ、
「ミルクボーイ」や「錦鯉」のように・・・ 朝イチから、引っ張りだこにはならなかったが、
イベントが被っただけで、全く持って心配はなく、今後は彼らの顔を見続けることになるだろう。
さて、今年も残すところ・・・ あと、2週間になった。
なにかと慌ただしくなってきたが、笑顔で迎えることができる2023年であってほしいし、
M-1のファイナリストたちが、笑いで盛り上げてくれれば・・・ なお嬉しい。
愚痴を言えば切りがない日々が続くが、さまざまな困難を一つ一つ乗り越えて、
大きな口を開けて・・・ 腹を抱えて笑えるような日が、
1日でも早く来ることを願ってやまない。
いやぁぁ・・・ 今年も、M-1は楽しかった。
ホントに、ホントに楽しかった。
毒舌漫才が、正統派のしゃべくり漫才を凌駕したが、
たまには、こんなことがあっても・・・ 良いんじゃなかろうか?
追伸
ご意見番的な審査員だった、オール阪神巨人の巨人さん、上沼恵美子さんが引退して、
今年は、博多大吉さんと、山田邦子さんが、審査員に新たに加わったが、
もしも、巨人さんと上沼さんが、今年も審査員だったら、
午後に東海道新幹線の停電が発生しており、上京が適わなかった可能性もあったので、
無事に行われたことは・・・ ホントになによりだったと思う。
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2022年12月18日(日) テレビ朝日
M-1グランプリ 2022
審査員
中川家礼二 、サンドウィッチマン富澤、ナイツ塙、立川志らく、松本人志、博多大吉、山田邦子
[ファイナルラウンド(出演順)]
1.ウエストランド 6票 優勝
2.ロングコートダディ 0票
3.さや香 1票
[ファーストラウンド(出演順)]
審査員の採点と順位 私の採点と順位
1.カベポスター 634( 8) B ( 8)
2.真空ジェシカ 647( 5) A ( 2)
3.オズワルド 639( 7) B+( 6)
4.ロングコートダディ 660( 2) B+( 3)
5.さや香 667( 1) A ( 1)
6.男性ブランコ 650( 4) B+( 5)
7.ダイヤモンド 616(10) B ( 9)
8.ヨネダ2000 647( 5) B+( 7)
9.キュウ 620( 9) B (10)
10.ウエストランド 659( 3) B+( 4)
審査員の方々とは、真空ジェシカの評価が分かれたが、
その他のコンビについての、笑いのツボは・・・ ほぼ同じであった。
人の悪口で笑うのは、すぐにそういう自分に嫌気がさしそうで、私はイマイチでした。
関西にはぼやき漫才があって「責任者出てこ〜い!」で笑っていましたけど、ちょっと質が違う気もします。
まぁ、私は爆笑問題の漫才も好きじゃないので、ただの好みの話なんですけどね。
毎年、漫才のうまい人が優勝してほしいと思っているんですが、なかなかそうはいきませんね😅
仰ってること、良く分ります。
私も悪口や、ドツキのお笑いは、いくら笑いのツボを突いていても、あまり好みではありません。
昨年の錦鯉のドツキ漫才、今年のウエストランドの毒舌漫才が支持されたのは、
おそらくコロナ禍や物価高、ウクライナ危機などを背景にした鬱積したストレスがあったのではと思っています。
とはいえ・・・ 気を見て敏なのが芸人ですから、それはそれで認めなくちゃとも思っています。
来年こそは、正統派の漫才がテッペンをとってほしいですね。
コメントを頂戴しありがとうございました。
の一語ですね。
仰るとおり・・・ 「笑った。」、「楽しかった。」、「面白かった。」ですね。