多摩爺の「時のつれづれ(師走の34)」
ご近所つき合い
フォローさせていただいているブロガーさんの・・・ 最近の記事に、
興味深いと言ってしまうと、野次馬みたいで、大変申し訳ないと思うが、
ご近所さんとのお付き合いについて、丁寧に記されていていたものが2点あったので、
我が家のことについても・・・ ちょっと触れてみたい。
ブロガーさんの興味深い記事の一つは、ブロガーさんが外出されていたときに、
所用で来られたご近所さんが、呼び鈴を鳴らしても出ないことを心配されて、
倒れられたのではないかと勘違いされ、あわや救急車を呼ぶ寸前だったというお話だった。
一人住まいのブロガーさんが、数ヶ月前に体調を崩されて、
短期入院されていたことを、ご存じだったご近所さんが、慌てて気を回したというオチなんだが、
ハッキリ申し上げて・・・ 普段からの良い距離感を保たれ、
自然体のお付き合いをされていればこそであり・・・ 羨ましく思えるようなお話だった。
もう一つのブロガーさんの興味深い記事は、
マンションの掲示版に、生活音に注意してくれとの貼り紙があり、
障がいのある子どもさんを育てながら、生活音に苦慮されているお母さんのお話だった。
こちらは数ヶ月前に、上の階に住まわれてる居住者の方から、
生活音について、直接苦情を言われたことがあり、細心の注意を払って生活していたにも拘わらず、
今度は管理人さんを経由して、掲示板に生活音についての貼り紙をされ、
自分のことが遠回しに警告されたと思われ・・・ 頭を抱えていらっしゃるお話だった。
前者のお話は、結果オーライで、どちらかと言えばホノボノとするお話だが、
後者のお話は、マンション住まいでは普通に起こりうることであって、
可哀想だと思うものの、妙案が思い浮かばない・・・ あまりなも気の毒なお話しでもある。
こういった事例は、私の住むマンションでもあって、
ルーフバルコニーで喫煙する方への注意喚起が、数年前から幾度となくというか、
いまも尚・・・ 掲示板やエレベーター内に貼り紙がされている。
私はご近所づきあいだし、お互い様だからと思っているので、
あきらかに行き過ぎでなければ、目を瞑る方だが、
気になる人からしたら、ちょっとしたことであっても・・・ 苛立ってしまうのだろう。
女房が、その貼り紙を見て・・・ 「最近どうなの?」と私に聞いたので、
「うん、朝5時過ぎだけど、バルコニーで深呼吸してると、時々たばこ臭いね。」と返した。
「やっぱり・・・ たぶん、3階の爺さんだね。」
「ちょっと前まで、ルーフバルコニーでたばこ吸ってる姿を、外から何度か見たんだけど、
最近は、コンビニ前の喫煙コーナーで吸ってるのを見かけるから、家で吸ってないのかと思ったら、
朝早くに吸ってたんだ。」と言うやいなや、続けた言葉に・・・ ちょっと驚いてしまった。
「あの歳で、うちより税金(たばこ税)を多く払ってるんだから・・・ ありがたい爺さんだよ。」
「今度は防衛費の増加分も負担してくれるんだから・・・ 文句言っちゃバチが当たるね。」
「この国は、たばこ吸ってる人に、長生きしてもらわなきゃ困るんだ。」と真面目に言うもんだから、
呆気にとられた私は「ナイス、座布団10枚!」と返すのが精一杯だった。
そうそう、これは余談だが・・・ つい先日、ワールドカップを見ていた女房が、
「クロアチアの監督って、クロードチアリなの?」って、突然聞いてきたぐらいだから、
どこまでが本気で、どこからが冗談なのか分らない、天然なところがあって、
ボケに気づいて、突っ込みを入れなきゃならない私も・・・ けっこう大変な思いをしている。
話しが横道に逸れてしまったが、
うちのマンションは上下階の厚みがあるようで、上の階の音が気になったことはないものの、
孫が遊びに来て、家の中を走り回ることから、迷惑をかけては申し訳ないので、
昨年の秋に下の階のお宅に伺って・・・ 予め頭を下げ、
煩かったら気をつけますので、必ず言ってきてくださいと、気持ちだけは事前に伝えている。
それが功を奏したかどうかは分らないが、
その後、エレベーターやエントランスでお会いしたときに、
状況を聞いてみても、「心配しなくても大丈夫です。」との言われていて、
我慢されてるかどうかは、正直分らないが・・・ 良い方に恵まれたと思う。
いま住んでるマンション(終の棲家)には、
2001年、21世紀が始まった年の3月に入居して・・・ 早いもので22年が経っていて、
最近ふと思うのは、入居者の高齢化が進んでいることと、
若い人への入れ替わりが、けっこう進んでいることで、改めて歳を取ったことに気づかされる。
さらに、ここ2~3年は、コロナじゃないものの、亡くなられた方も多くいらっしゃっていて、
最近は、自宅で葬儀をされる方がないこともあって、
どこかのお宅で、不幸事があっても・・・ それを知るのは、半年ぐらい先になるんだから、
マンション暮らしに近所づきあいはないといっても、あながち間違いではないと思ったりもしている。
セキュリティ面では、エントランスとオートロックだし、鍵は一箇所で済むし、火災報知器もあって、
さらに、バリアフリーなんだから、安心な生活が担保されてるものの、
だれかと話す機会は極めて少なく、それが良いという人にとっては、楽チンなんだろうが、
なにか趣味でも持たなきゃ「早くボケちゃうかも?」といった、我が儘な悩みもあったりする。
ご近所を気にかけたり、気にかけられたりするのも、この国の一つの文化だと思っていた。
しかし、マンション暮らしになると、1~2週間ぐらいなら留守しても、
隣近所に予め伝えることはなく、プライベートには全く持って関わることがないんだから、
ここには、予め決められた約束事を遵守するだけの、緩いコミュニティがすでに出来上がっている。
そう思えば・・・ 歳を取ってからのマンション暮らしが、必ずしも快適とはいえないものの、
もう元に戻ることもできないし、
それを選んだんだから、自業自得かもしれないが、それに慣れるしかないのだろう。
よって、マンション内での近所づきあいは、エレベーターやエントランスで見かける、
宅配のニイチャンや、清掃のスタッフさんなどを含めて、誰彼となく交わす挨拶ぐらいである。
とはいえ・・・ たまに出会う親子連れのなかに、
子どもは挨拶できるのに、挨拶ができないお父さんもいたりして、
返しを求めているわけじゃないのに「なんだよ、こいつ」とムカつくこともあるが、
例え一方通行であっても、こちらからの挨拶は、欠かさないようしようと心がけている。
挨拶は、こういったコミニュティで暮らす者の最低限のマナーだから、
それぐらいは、してほしいんだけど、それすらできない大人がいるんだから、
ホントに困ったものだが、親の顔が見てみたいと思うのは・・・ 私だけではないだろう。
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