伊勢の祈り

大いなる働きを信じて。共に幸せになりましょう。

この世で一番大切な心がけ

2017年06月15日 09時33分01秒 | 日記
しあわせのヒント


江戸時代の儒学者貝原益軒(かいばらえきえけん)は、

『養生訓(ようじょうくん)』のなかで、・人間はいかに生きるか・人生の中で何が大切かを、

やさしく、そして、鋭い洞察とともに愛情をもって温かく伝えています。

この養生訓は貝原益軒、83歳の時に書いたと言われています。その長い人生から経験した

言葉は、静かな重みと深い味わいを含んでいるように思います。



ココロ豊かに生きる


「ひとの身体はきわめて貴重であって、全世界のなにものにもかえることのできないものではないか。

しかるに養生の方法を知らないで、欲にふけり身をほろぼし命を失うことは、もっとも愚かなことである。

生命と私欲との軽重をよく考えて、日々の生活を慎み、私欲の危険性を恐れること、

深淵にのぞむような、薄氷をふむような細心の注意をはらって生活すれば、長生きもできて、災難をまぬがれるであろう。


さらに続きます。

「ともかく人生は、楽しむべきである。短命では全世界の富を得たところで仕方のないことだ。財産を山のように殖やしても何の役にも立たない。

それゆえに、道にしたがって身体をたもって、長生きするほど大いなる幸せはないであろう。」

『養生訓』で貝原益軒は以上のように言葉を残しています。(伊藤友信訳、講談社学術文庫の『養生訓』より引用)



本当は生きているだけで十分幸せ


人はもっと美しくなりたい、もっとお金持ちになりたい、もっと贅沢をしたいと欲がわきます。

それらを手に入れることが幸せだと勘違いしているからです。

しかし、この欲を満たすように生きていたのでは、不満、不安の一生が続くことでしょう。

美しくなること、お金持ちになること、贅沢をすることが幸せと思い求めたけれども、幸せになれない。

逆に求めることによって、幸せから遠い生活と貧しい心になってしまったとなりかねません。

人の欲と幸せは同じではない。ということを頭の中に入れておいてください。

本来の幸せは別のところにある。



有り難いのココロが輝きとなる


容姿をよくしても、お金を増やしても、美味しいものを食べても、真の幸せは手に入らない。

人は生きていることに有り難いと思ったとき、感謝の念を感じたとき、初めて本当の幸せに包まれることでしょう。

そのような人は、穏やかで、まわりの人を和ますオーラを放つように感じます。自然のままに生きているような感じの方です。
(これは私のこれまでいろいろな人を見てきて感じたことです。)



大いなる自然のなかで、自然のままに生きていく、そのような視点にたたれてお過ごしくださればと思います。

森羅万象にやどる流れにそいながら。

お読みくださり有り難うございました。明日も記事をアップします。