〇 ケーブルはどうして壊れる?断線を防ぐ上手な扱い方。
「外付けHDDが認識しなくなった」「スマホが充電できなくなった」といった異変が起きた際は、本体側に原因がなければUSBケーブルが故障した可能性が高い。普段からケーブルを引っ張ってパソコンから抜いたり、ケーブルを無理やり曲げて結んだりしていると断線しやすい(図1)。断線ケーブルの修復は不可能なので、誤った使い方をしているなら見直そう。
図1、パソコンやスマホで使うケーブル類は、扱い方が悪いと故障しやすい。多いのは断線で、ケーブルを小さくまとめるために結んだり、周辺機器を使い終わったときにケーブルを引っ張って抜くと断線しやすい。
ケーブルを束ねて整理するときは8の字にしながら円状で巻くのが基本だ(図2)。この方法で管理すればケーブルも傷まないし、棚に収納してもほかのケーブルと絡まったりしない。ケーブルを抜き挿しする際はケーブルではなく端子部分をしっかりと持ち、左右均等の力で真っすぐ引き抜く。
Θ ケーブルは円状に束ねて保管する。
図2、ケーブルを傷めないように使うことが重要。保管するときは8の字にしながら円状に束ねたらコードクリップなどで留める(左)。周辺機器をパソコンから取り外すときは、ケーブルではなく端子を持つ(右)。
注意したいのは束ねた状態でパソコンに接続しないこと。束ねたまま使うと放熱性能が下がり、熱でゴムが溶けたり発火したりする。特に大電力が流れる電源ケーブルやコンセントタップの扱いには気を付けよう。
USBケーブルの断線を調べるには電流チェッカーが便利。ケーブルを挿して数値が0のままなら電気が流れていないので断線している(図3)。
Θ 電流チェッカーで断線を調べる。
図3、突然スマホが充電できなくなったときなどはUSBケーブルの断線を疑う。スマホと電流チェッカーを該当ケーブルで接続し、チェッカーをパソコンのUSB端子に挿す。チェッカーの液晶に0以外の数値が表示されたら、電流が流れているので断線はしていない。