年度末のこの時期、毎年お世話になっている市内大学の寮の畳工事。
鉄筋コンクリートの3階建てで、部屋もコンクリート打ちっぱなし。
例年1階、2階の部屋に結露の害が出ていて畳工事に支障をきたしている
今年は寒かったせいか例年よりも結露が酷く畳を引き上げると水滴が滴るほど
冬場、コンクリート住宅に多い壁の結露。
室内の温度が高く、就寝時にストーブなどを消して室温が下がると部屋の中の水蒸気が冷やされ部屋の内壁(コンクリート)に結露が出来る。
水滴は壁を伝いその水滴を和室の場合、全て畳が吸う。
吸いきれない水は床に溜まり広範囲にわたり畳を腐らせてしまう。
住んでいる人も何らかの処置をすれば多少違うのだが寮や賃貸物件などの場合、そこまでする人は少なく畳替えの時こんなになるまでよく我慢したな・・・と思う事も多い。
実際は住まわれる人も大変である。
入居時は春なので結露が酷いなんて事は思わず冬場になり初めてその状態に驚くだろう。
壁側に普通にタンスなどを置いてしまうと冬場、気付かない内に結露でタンスなどもダメになってしまう可能性もある。
少なくとも冬場12月~2月までの3ヶ月間、住んでいる以上毎日結露に悩まされるかもしれないのだ。
コンクリート住宅の場合、機密性も高いので(建物の構造上)冬場の結露を防ぐ手立ては難しく毎年それの繰り返し(涙)
冬場なので加湿をする事はあっても除湿をするなんて事はまずしないだろう。
結露で畳が腐り、黒カビがビッシリ
壁に結露防止のテープを貼ったり、除湿機をかけるなどの対処は・・・やはりしないのだろう。
毎年毎年、ヨセ周りにビニールを貼ったりしてはいるものの酷い場合は効果なし。
今年は入れ替えるしかなくなった3部屋に苦肉の策だが壁から落ちる結露を直接畳が吸わないよう巾木を廻しそこから更にビニールシートや防水シートなどを加工してみた。
次回やる時、多少の効果があれば良いのですが・・・。
総務課の担当の方と毎年同じ話をしているのでございます(苦)
《 記事の追記 》
コンクリート住宅やマンション、団地の場合、冬場の結露の大きな原因が外気温と室温の大きな温度差です。
寒い日は暖房機具などで部屋を温めます。
就寝時には暖房を切ることが普通です。
暖かい室温の中には湿度(水分)がありますが、明け方に向かい窓やコンクリートの内壁などから室温が冷やされていきます。
すると暖かい空気の中にある湿度が、空気中に溶け込んでいられず、窓や壁に水滴として付着し始め、それが結露となるです。
マンションや団地の場合、雨戸などは無く二重サッシなどになっていないとそこから急に冷やされていきます。
冬場は風邪予防の為、加湿をする事はあっても除湿をする事はまずありません。
極端な話し、室温が急激に下がっても部屋の中に湿度が無ければ結露の害は見受けられないと思います。
簡単な結露対策として、
寝る前に換気などをする
暖房器具などで室温を極端に下げない
(温度差を作らない)
空気を循環させる
除湿機で湿度を抑える ・・・などがあります。
暖房器具も、エアコンやオイルヒーターの方が湿度を出さないので良いという事です。
その他、
結露防止フィルムを貼る
二重サッシに変える
断熱効率を高める ・・・などのリフォームも考えられます。
出来てしまった結露には、
結露を拭き取る
結露防止テープなどで水滴を吸い取らせる・・・などでしょうか
大抵は冬場だけの事が多いはずですが、年中結露が出る場合や色々対処をしても改善されない場合は業者さん(工務店)などに相談した方が良いでしょう。
結露から発生してしまうカビなどは健康に害を及ぼしますし、湿度で住まいにも被害が出ますので。
以上、多少の参考になれば幸いです。
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畳刺 父ちゃん
sugitatami
畳刺 父ちゃん
畳職人でございます。
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