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『ホテルクラシカル猫番館4』あらすじ・感想!兄弟姉妹のあれこれ

小湊悠貴さんの『ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人(ブーランジェール)4』あらすじ・ネタバレ感想。
4巻は兄弟姉妹がらみのお話です。
思い入れのあるパンは、ロールパン、ブリオッシュ・ア・テット、パン・ベルデュ、メロンパンという定番のラインナップです。

ホテルクラシカル猫番館

横浜山手のパン職人(ブーランジェール)4
メロンパンの画像 tataraworks

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『ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人4』あらすじ・ネタバレ感想

 【Check In ことのはじまり】
 【一泊目 思い出はバターの香り】
 【二泊目 箱入り娘の憂鬱】
 【三泊目 シンデレラではないけれど】
 【四泊目 1/2のメロンパン】
 【Check Out ことの終わり】



『ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人4』登場人物 

<ホテル猫番館>
●高瀬紗良(たかせ・さら)
 パン職人だが実は政治一家のお嬢様
 ホテル猫番館勤務そろそろ1年の24歳
●本城 要(ほんじょう・かなめ)
 ホテル猫番館のコンシェルジュ
 オーナー夫妻の息子(実は甥にあたる)

●天宮隼介(あまみや・しゅんすけ)
 猫番館のフレンチシェフで料理長
●高瀬 誠(たかせ・まこと)
 紗良の叔父で独身貴族
 猫番館のパティシエで厨房のボス
 喫茶室『マネ』の責任者も兼任
●本城綾乃(ほんじょう・あやの)
 猫番館のオーナーで要の(養)母
●早乙女智之(さおとめ・ともゆき)
 猫番館の料理人で契約社員
 紗良のことは「メイ」さんと呼ぶ
●市川小夏(いちかわ・こなつ)
 猫番館のベルスタッフ
●支配人・岡島
 ホテルマンの見本のような人でバイク好き
●泉(いずみ)
 猫番館の事務員の女性
●桃田大和(ももた・やまと)
 学生で食堂のウェイターのバイト

●マダム
 猫番館の看板猫で要はお世話係
 5歳(人間年齢35~36歳)のメインクーン
 目はオッドアイ

<4巻登場人物>
●高瀬冬馬(たかせ・とうま)
 紗良の兄で弁護士 30歳
 婚約解消したばかり
●鈴木琴子(すずき・ことこ)
 高瀬家の住み込み家政婦“琴さん”
 還暦を過ぎている
●竹内弥生(たけうち・やよい)
 一方的に冬馬に婚約解消された
 実は他に好きな人が……
●長谷部の大叔母
 冬馬の大叔母
 竹内家との縁談を持ち込んだ張本人
●冬馬の事務所の所長

●本城結奈(ほんじょう・ゆいな)
 要の5つ下の妹で大学生 21歳
 半年間のロスの交換留学から帰国
 元カレは逆玉狙いだった為半年で別れた
●結奈の元カレとその彼女
●マリー
 マダムの妹で本城家の飼い猫
 目は金色
●遠山と孫娘
 本城にとっては大株主
 要に孫娘との縁談を持ち込み断られる

●立花真弓(たちばな・まゆみ)
 本城綾乃の姉で47歳
 ドラッグストアでフルタイムのパート
●真弓の夫と息子の恵吾(けいご)
 私大に合格

●武藤鷹志(むとう・たかし)
 天宮隼介の8歳上の兄
 フレンチレストラン[リエール]経営者
 隼介をリエールに戻らせたい



『ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人4』あらすじ 

【Check In ことのはじまり】
大晦日---
帰省した高瀬冬馬は、妹の紗良と久しぶりに対面します。
紗良は鬼(祖父母)の居ぬ間にパン作りをしていました。
紗良から婚約者の話をふられた冬馬は不機嫌になり、祖父の見合い話を断った紗良に、相手もいないのにと嫌味を言います。
ところが、紗良から思いもよらない言葉が返ってきます。
「相手なら-もういます」(20ページ)

【一泊目 思い出はバターの香り】
実家で兄とやりあい、挑発にのって将来を誓い合った相手がいると大見栄を張ってしまった紗良。
相手は誰か追求され、猫番館のオーナーの息子でコンシェルジュの本城要の名前を出してしまいます。
翌日の1月1日、冬馬から猫番館に一泊の宿泊予約が入り、紗良は大慌てで要に恋人のふりを頼みます。
要も父の会社の大株主からすすめられている見合いを断りたかったところです。
利害の一致した紗良と要でしたが……。

【二泊目 箱入り娘の憂鬱】
半年間のロサンジェルスでの交換留学から帰国した本城結奈は、猫番館で名家の娘がパン職人をしている、しかも兄・要とさほど歳が違わない、と聞いて何となく面白くありません。
さらに、本城家に孫娘を連れてやって来た大株主の遠山から、要が高瀬議員の娘と将来を誓い合っているから、と見合いを断ったと聞かされます。
憤りを感じた結奈は偵察がてら猫番館に宿泊します。
紗良は結奈が好きだと言うブリオッシュ・ア・テットを作りますが……。

【三泊目 シンデレラではないけれど】
猫番館のオーナー・本城綾乃は久しぶりに姉の立花真弓と会う約束をします。
真弓は47歳。
ドラッグストアで12年もパートで働いていますが、パートから正社員への昇格はほとんどありません。
業績不振で夫の年収も大幅にダウン。
そんな中、一人息子が私立大学に合格。
同じ両親から生まれたのに妹は御曹司に見初められ、今ではホテルのオーナー。
真弓は姉妹間の差を感じ……。

【四泊目 1/2のメロンパン】
猫番館の料理長・天宮隼介の兄・武藤鷹志は、東京にある有名フレンチレストラン[リエール]の経営者です。
両親が離婚し、子供だった隼介は母の実家がある長野へ引っ越しました。
離ればなれになった兄弟でしたが、鷹志は長野で料理人になっていた隼介をスカウトし、自分の店で働かせていました。
でも、オーナーの身内であることが災いし同僚からは妬まれた隼介は、ある事件をきっかけに店を辞めました。
ところが、3年間音沙汰なしだった兄から戻って来るよう誘われ……。

【Check Out ことの終わり】
猫番館の庭に1本だけある染井吉野の下でカメラを構える要。
仕事を終えた紗良は、要を邪魔しないよう彼が撮影を終えるのを待ちます。
撮り終えた要が紗良に気づき、いつものように軽口をたたきます。
誰に対してもいい顔をしても本音は消して見せない要に、紗良は……。

◆猫番館1巻あらすじ・感想こちら
◆猫番館2巻あらすじ・感想こちら
◆猫番館3巻あらすじ・感想こちら



『ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人4』ネタバレ感想 

【シンデレラではないけれど】では、セレブな奥様・本城綾乃の過去と、要が養子になった経緯が描かれています。
親の事業が失敗し、高校を卒業後、綾乃は小さな印刷会社に就職しました。
休日にブックカフェで読書をすることがささやかな楽しみだった綾乃は、そこで御曹司の宗一郎と出会います。
宗一郎の父親には愛人と娘がいました。
宗一郎は妹に興味はありませんでしたが、妹夫婦が亡くなると残された要を引き取り我が子として育てることを決意します。
これにより本妻である宗一郎の母は烈火のごとく怒り、以後、両親との交流はなくなりました。


お金持ちの男性に見初められるなんて羨ましい人生だと思いきや、綾乃は結構な苦労人でした。
宗一郎は1年の半分は外国にいるので、実際のところ子育てはワンオペ状態だったと思います。
いびられ、侮られ、愚痴もこぼさず、他人の子の命と経営に責任を負い……。
そういう苦労を微塵も感じさせず、端からは優雅な奥様にしか見えないところが綾乃のカッコイイところです。
そして、相当な負けず嫌いだと思います。


そんな綾乃でも夫の不在は寂しいのです。
要は猫番館の寮に住んでいるし、結奈も就職が決まれば家を出るかもしれません。
真弓は裕福な奥様になった妹・綾乃を少し羨ましく思っていましたが、綾乃もたとえ恵吾が家を出ても夫は家に居るであろう真弓を羨ましいと思っています。
姉妹と言えども隣の芝生は青いのです。


さて、今回恋人同士として話を合わせることになった紗良と要ですが、本当にふりで終わり残念です。
要は恋人を作る気が一切ないようです。
ただ、パンにしか興味がなかった紗良ももう25歳。
紗良には要に対して微妙な心の揺れがあるので、次こそはちょっとくらい色っぽい話の一つや二つあっても良さそうに思います。
お互いの家の事情には結構踏み込んで気心が知れている者同士、あと一歩親密さを増してほしいと期待しています。

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…

ご訪問ありがとうございました(人´∀`*)

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