たたらワークス★漫画・ドラマ・小説のネタバレ感想

『腐女子、うっかりゲイに告る。』の原作(浅原ナオト著)感想

NHKのドラマ『腐女子、うっかりゲイに告る。』の原作『彼女が好きなものはホモであって僕ではない 』の感想です。
ドラマの最初は「すごー」と思ったけどね。
今じゃ、谷原章介さんと金子大地さんの濃厚なキスシーンに無反応になってる。
男同士だろうが女同士だろうが、見慣れたらこんなものなのね。


軽い文体にほっとする 
ドラマを見ていると少し暗さを感じる。
でもLGBTを扱っている物語で脳天気なものなんてないか。
小説の方は、文体が軽くて凄く読みやすい。
暗い感じはしない。
簡単な言葉の構成ですんなり読める。
ちょっと泣いたかな。


存在価値を考えると 
どうして生まれてきたんだろうって思うのは、何もLGBTの人に限ったことじゃない。
悩みの形は人それぞれ。
とは言え、その悩みが死に直結するのは誰でもじゃない。
軽い文体だけど、根っこの部分は切実で苦しい。

子どもが欲しい。
家庭が欲しい。
欲しい、欲しい、欲しい。

だけどそんなの絶対無理。
純は、同性愛者だけど周囲にはバレないように普通の男子高校生を演じている。
彼も、結局消える方法を選んだ。
(あ、死んではいないよ)


カミングアウトされたら 
レズでもゲイでもバイでもトランスジェンダーでも、まあ何でもいいけど、もしも近しい人がLGBTだったらどうするか。
私は、なんともない派だな。
今全く同性に興味が無いと思っている人がその気にならないとは言い切れないだろ。

琴線に触れないだけって思うんだ。
高校生の頃、レズっぽい子がいてよく手をなでなでされたものだよ。
あの子が私の好みの顔だったら、「まあ、いいかな」と思ったんじゃないかな?
残念ながら好みじゃなかった。
そんだけ。
きっかけなんて分からん気がする。

男同士なんてありえないと言う私の友人は、常に5股くらいかけている奴だ。
常に5股かけのお前も立派な鬼畜で変態だと私は思っている。
それでも友達だし、面と向かって鬼畜だと口にしている。
一緒じゃないかな、多分、こいつがゲイでも、変わらんわ。


いろいろあるけど救われる 
物語の後半をどう受け取るか。
きれいごとだ、理想論だ、いろいろあるだろうからさ。
ドラマの紗枝(藤野涼子)ちゃんも良い子だけど、原作の紗枝ちゃんも良い子。
純の幼なじみで、好きな女の子を純に取られちゃった亮平(小越勇輝)も凄く良い子。
そんなに良い奴ばっかりいないのが現実。
そこはやっぱりお話の世界だなって思う。
でも、いい人達ばかりだから救われるよ。


ドラマは物語の進行が、ちょっと苦しいけれど比較的原作通りの作りだ。
どう頑張っても100%問題解決できないテーマだからね。
どんな終わり方をしても、多少は疑問だとか不満だとか残ると思う。
でも、明るい感じで終わってほしいなと思う。


ご訪問ありがとうございました(人´∀`*)

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