伊藤沙莉主演『ももさんと７人のパパゲーノ』あらすじ・ネタバレ感想

伊藤沙莉主演『ももさんと７人のパパゲーノ』あらすじ・ネタバレ感想！
「死にたい」と思いながら死ぬ以外を選択して生きる人々“パパゲーノ”を訪ねて旅に出るもも（伊藤沙莉）の１週間を描く。
2022年8月20日（土）よる11時から11時59分までＮＨＫ総合にて放送。

『ももさんと７人のパパゲーノ』

主演：伊藤沙莉

脚本：加藤拓也　／　監督：後藤怜亜
ＮＨＫ総合にて2022年8月20日（土）
よる11時から11時59分放送

※放送予定は変更になる場合があります

★項目クリックでページ内ジャンプします
（goo blogアプリはブラウザ接続で可能）

★パパゲーノとパパゲーノ効果

★『ももさんと７人のパパゲーノ』キャスト

『ももさんと７人のパパゲーノ』あらすじとネタバレ感想

★『ももさんと７人のパパゲーノ』あらすじ

★『ももさんと７人のパパゲーノ』ネタバレ感想

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…

パパゲーノとパパゲーノ効果 

パパゲーノは、モーツァルトのオペラ『魔笛』の道化っぽい登場人物よ。
仕事は“鳥刺し”で、森で獲った鳥を夜の女王に献上して暮らしているの。
悪魔ザラストロにさらわれた夜の女王の娘・パミーナの救出に向かう王子・タミーノのお供として旅に出るわ。

タミーノとパパゲーノには３人の童子が付き添い、タミーノには【魔法の笛（魔笛）】、パパゲーノには【魔法の鈴】が渡される。
なんやかんやあってパパゲーノが絶望して首を吊ろうとしているところに３人の童子達が現れ、彼に魔法の鈴を使うよう勧める。
すると、神官に連れ去られたはずのパパゲーナが現れ、パパゲーノは大喜びして死ぬことを思いとどまる。

――てな話。

自殺しようとしたパパゲーノが、自殺をやめて生きることを選んだことにちなんだ言葉が『パパゲーノ効果』。
英語では、Papageno Effect と言う。
マスメディアが、人生相談や自殺を思いとどまり成功した例を挙げることで、自殺を抑制する効果のことを『パパゲーノ効果』って言うんだって。

反対に、マスメディアの報道に影響されて自殺が増える事象のことを『ウェルテル効果』と言うらしいわ。
『ウェルテル効果』は特に若年層が影響を受けやすいそうよ。
由来は、『若きウェルテルの悩み』ね。

ＮＨＫの『わたしはパパゲーノ』プロジェクトは、生きるのが辛いと思いながら死以外の道を選んで生きている人のお話を紹介するサイト。
命を絶とうとする人達への抑止力になることを目的に運営されているの。

ドラマの主人公の名前「もも」は、ＮＨＫが運営するサイト『自殺と向きあう』に日々寄せられる投稿の中で、最も多く使われるニックネームなんだって。
ももさんの人物像や７人のパパゲーノ達の生きざま等は、サイトに寄せられた投稿や当事者達への取材を元に描かれている。
演出を担当されるのは、『ハートネットＴＶ』のディレクター・後藤怜亜さん。
テレビドラマの監督は初めてだそうよ。

【マンガでオペラ7】 魔笛 (マンガでオペラ 7)

▲トップへ戻る

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…

『ももさんと７人のパパゲーノ』キャスト 

●もも（伊藤沙莉）

　都内で働いている25歳の女性
　「死にたい」気持ちを抱えている

＜７人のパパゲーノ＞

●玲（山崎紘菜）

　１人目のパパゲーノで実はももの同級生
　都内のＩＴ企業退職
　田舎の農園で暮らしている

●雄太（染谷将太）

　２人目のパパゲーノ
　ももと出会いともに旅をすることになる

●越智芽衣子（中島セナ）

　３人目のパパゲーノで高校２年生
　吹奏楽部に所属していた

●おむすび（平原テツ）

　４人目のパパゲーノ
　40代のコンビニアルバイト店員

●りょうぱぱ（野間口徹）

　５人目のパパゲーノ
　仕事が生き甲斐なのに仕事が苦しい

●山口（浅野和之）

　６人目のパパゲーノ
　河川敷やネットカフェで暮らしている
　ももは旅の全てを山口に話す

●津田（池谷のぶえ）

　７人目のパパゲーノ
　ももの母・裕子が慕っている占い師
　ももの行く先を占う

＜ももの関係者＞

●中原（橋本淳）

　ももと付き合い始めて２日目の彼氏
　日曜日の夜にももと言い合いをした

●ももの母・裕子（堀内敬子）

　占いにハマっており占い師の津田が師匠

●ももの友達（佐藤茜）

☆.。₀:*⭐︎゜✲゜*:☆.。₀:*⭐︎゜✲゜*:

●ナレーション（古舘寛治）

▲トップへ戻る

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…

『ももさんと７人のパパゲーノ』あらすじ 

ももさん（伊藤沙莉）は25歳。
友達もいるし、少し離れた場所に住む両親とは時々ご飯を一緒に食べる。
彼氏だっている。
職にも就いているし、一般的な社会人として問題はない。
だけど、そんなももさんの中に「死にたい」という気持ちがあることを、ももさん自身も気づかなかった。
「死にたい」なんて、自分が言ってはいけない言葉だと思っていた。

ある夏―――
ももさんは、月曜日の朝が来ることが耐えられなくなる。
ももさんは会社を休み、ＳＮＳで繋がった“死にたい気持ちを抱えながら生きる人”＝『パパゲーノ』達を訪ねて旅に出る。
パパゲーノ達と出会い、死ぬこと以外の選択肢を知っていくももさん。

しかし、あるパパゲーノの言葉がきっかけでももさんの心は……。

モーツァルト　魔笛 オペラ対訳ライブラリー

▲トップへ戻る

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…

『ももさんと７人のパパゲーノ』ネタバレ感想 

もも（伊藤沙莉）は月曜日の朝が来ると死にたい気持ちに陥る。
月曜日の朝は死にたいと思っている人じゃなくても突然死が多いのよね。
月曜日の朝はストレスがガーンとくるのよ。

ももと付き合い始めたばかりの彼氏・中原（橋本淳）は、ももの足の甲にある自傷の傷を見てちょっと説教をしてしまう。
説教…というよりは…分かったようなことを言うって感じかな。
本人が一番悩んでるのに、よく分かってないヤツが、その気持ちはどういうものか勝手に決めつけないでほしいわよね。
しかも、彼の頭から出てきた発想が「ファッション」なんだもん。
更に偽善者ぶって説教垂れられたらたまらんわな。

２人目のパパゲーノ・雄太（染谷将太）が屋上で「どうやったらこの辛いの無くなるんだろう」とももにつぶやく。
それって、裏を返せばさ、死にたくないってことだよね？
辛いなって思う気持ちの塊がどうにか処理できさえすれば、自分は生きていけるんだってことだもんね。
だけど、その方法は簡単に見つからない。
人それぞれの辛さがある以上、きっとそれを解決したり、解決できなくても和らげたりする方法も人それぞれなんだろうと思う。

ももが、女の子なのに一人でテント持って適当な旅をする姿を見ると、そんな勇気があれば大概の事にはくじけずに生きていけそうにも見えるけどね。
そういう勇気と、生きづらい中で自分を抑えて生きていくことは種類が違うんだよね、きっと。
結局、ドラマでも、ももの悩みがスッパリ解決されることはなかった。
スッパリ解決されたら嘘だよね。
ずっと抱えて生きていく。
いつか気持ちが晴れるまで。
そうするしかないんだろうなぁ。

▲トップへ戻る

☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…☆…

ご訪問ありがとうございました(人´∀`)♪