千梨らく著『翻訳ガール』のあらすじとネタバレ感想です。
宝島社の【日本ラブストーリー大賞】シリーズ作品です。
2014年9月刊行です。
『翻訳ガール』
翻訳の大変さがよく伝わってきたよ。
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『翻訳ガール』主な登場人物
目白泉子（めじろいずみこ）
・主人公で翻訳者
・主人公で翻訳者
・翻訳会社「タナカ家」勤務
鴨居康介（かもいこうすけ）
・泉子と同棲中のＴＶ番組プロデューサー
・38歳バツイチ
沢崎一花（さわざきいちか）
・鴨居の中学３年生の娘
引田楽子（ひきたらくこ）
・引田の娘、中学から引きこもり
引田晴人（ひきたはると）
・「パイン舎」社長
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『翻訳ガール』あらすじ
翻訳会社「タナカ家」で働く目白泉子は、無表情で人付き合いが苦手。
翻訳した『Walk in the night』の評判が良く、『夢をかなえ人』というインタビュー番組の取材を受ける。
縁あってその番組のプロデューサー・鴨居康介と今は一緒に暮らしている。
仕事も恋も順調そうだが、『夢をかなえ人』の放送後、「タナカ家」には無言電話や泉子名指しの中傷がサイトに書き込まれるようになる。
そんな時、泉子は「パイン舎」の社長・引田晴人から『Dreams of a giraffe』の翻訳を打診される。
会社員としての仕事をしつつ個人的にも仕事を引き受ける、しかも納期がキツイ、とあって泉子は二の足を踏む。
すると引田は泉子の手伝いとして自分の娘・楽子を紹介する。
楽子は中学生の頃から引きこもり状態で、やりとりは主にメールだったが、クオリティの高い仕事をしてくれる。
その仕事ぶりに感心した「タナカ家」の面々は、楽子にアシスタントとして働くことを提案し、楽子もそれを受入れる。
会社の仕事以外に、個人的に『Dreams of a giraffe』の翻訳を受けた泉子は、朝４時起きで翻訳に取り組む。
だが、同棲している康介の娘・沢崎一花が突然押しかけてきて一緒に暮らすと言う。
自分と康介の仲を裂くつもりの一花に対抗すべく、泉子は同居を受入れる。
予想通り一花は泉子へ嫌がらせを始め……
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『翻訳ガール』ネタバレ感想
翻訳に興味がある方が読むと参考になる事がたくさんあると思うな。
ちょっと外国語ができるくらいでは翻訳なんてできないわな～ってしみじみ思った。
大変だよね、文化や宗教や習慣を調べるだけでも。
それ以外に、登場人物達が住む街の規模とか人口とか調べる事がたくさんある。
１冊翻訳するのにどれくらいの資料が必要なんだろうと思うとゾッとする。
翻訳には、短期間での情報収集力とそれを整理し管理する能力が必要なのね。
「タナカ家」は社名に家が付くようにアットホームな会社。
『Dreams of a giraffe』の翻訳は泉子の個人的な仕事だ。
なのに泉子を定時で帰らせ、残りの仕事は他の従業員で分けて片付けてくれる。
皆で協力して、引きこもりだった楽子が勤務しやすい環境作りをしたりする。
ほんと良い会社(≧ω≦。)
実はシリーズものです。
こちら↓が先に出版されていました。
朝４時から起きて仕事をする泉子にも感心するけれど、康介が家事をやってくれるのもいいわぁ。
忙しいのはお互い様だもの、できる事は自分でやるし、してあげるものよね？
ラブいけど甘えていないのがイイ！
とは言え、娘の襲撃はな～。
離婚しているとは言え娘は娘だもんな。
しかもこの娘っこが後半でとんでもない事をやらかしてくれる。
おまけに信用していた楽子が実は……だもんな～(ﾟ◇ﾟ)ｶﾞｰﾝ
ところで、33ページの相手の言葉を受けて言う「と申されましても…」が気になった。
「タナカ家」は誤訳や抜けがあれば翻訳料を全額返還する会社という設定。
それゆえ、この変な謙譲語の使い方がひっかかった。
しかし、146ページでは「……と、おっしゃいますと？」となっているので、33ページのアレはうっかりミスかしらね？
ちなみにタイプミスが原因で全額返還になるエピソードがあるのだが、実はこの本でも文字抜け箇所がある。
それを見つけて複雑な気持ちになった。
頑張れ、校閲さん(oﾟ▽ﾟ)o
以上、『翻訳ガール』感想でした。
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ご訪問ありがとうございました(人´∀`*)
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