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〖花菱夫妻の退魔帖 二〗あらすじ・ネタバレ感想!鈴子の仇捜しに孝冬が協力

〖花菱夫妻の退魔帖 二〗あらすじ・ネタバレ感想。
17歳の新妻・鈴子のために、夫の孝冬は仇捜しに協力してくれるが、何やらおかしな宗教も絡み始め……。

〖花菱夫妻の退魔帖 二〗 

『花菱夫妻の退魔帖 二』あらすじ・ネタバレ感想 tataraworks
■著者:白川紺子
■カバーデザイン:ウチカワデザイン
■カバーイラスト:斎賀時人
■発行:株式会社光文社
■発売日:2023年5月10日



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〖花菱夫妻の退魔帖 二〗登場人物

〖花菱夫妻の退魔帖 二〗あらすじ・ネタバレ感想




〖花菱夫妻の退魔帖 二〗登場人物 

<花菱家>
花菱鈴子 はなびしすずこ 
 瀧川侯爵家末娘でお印は【花】17歳
 母は侯爵家の女中で浅草貧民窟育ち
 『千里眼少女』と呼ばれていた
 淡路の君に選ばれ花菱孝冬に嫁いだ
花菱孝冬 はなびしたかふゆ 
 神職華族花菱家の次男で現当主
 複雑な生い立ちで一時養子に出さた
 淡路島の島神神社の宮司
 商人でもある。[薫英堂]社長
 淡路の君という怨霊が憑いている
淡路の君 あわじのきみ 
 花菱家に取り憑いている上臈の怨霊
 元は花菱家の人間?
 淡路に流された貴人の怨霊を慰めた
 怨霊となってからは霊を喰らう

タカ たか 
 鈴子が結婚し瀧川家から花菱家へ
 田鶴と張り合う
由良慎一郎 ゆらしんいちろう 
 20代の家従で老成している青年
 元は孝冬の兄・実秋に仕えていた
 花菱家が運営する[花祥養育園]出身
 津島わかとは幼馴染み
御子柴 みこしば 
 家令
田鶴 たづ 
 女中頭。元は孝冬の母の御付女中
 タカと一悶着起こす
 鈴子に津島わかを小間使いに推薦
宇佐見 うさみ 
 運転手。40過ぎ
津島 つしま わか
 鈴子が新たに雇った小間使い
 由良と同じ花祥養育園出身
 由良を「慎ちゃん」と呼ぶ

<瀧川家>
千津 ちづ 
 瀧川侯爵の妾
 嘉見と双子の娘・雪子、朝子の母
雪子 ゆきこ 朝子 あさこ 
 鈴子の異母姉で双子
 既に嫁いでいる
 鈴子をたいへん可愛がっている
嘉忠 よしただ 
 瀧川侯爵の亡くなった本妻の子
 跡取りで官庁勤め
 週末にのみ屋敷に帰ってくる
嘉見 よしみ 
 瀧川侯爵と千津の息子で官庁勤め
 ぶっきらぼう
 週末に屋敷に戻ってくる

<そのほか>
鴻善次郎 おおとりぜんじろう 
 謎多き老人で織物業を営んでいる
 [鴻心霊学会出版部]代表
 宗教[燈火教]と関わりがある
多幡清充 たばたきよみつ 
 [鴻心霊学会出版部]勤務
 幽霊屋敷を鴻に売る前に祓いたい
波田東次 はたとうじ 
 波田家は代々富士御師をしていた
 幽霊付古道具を購入
 出所を知りたいと孝冬に調べを頼む

<貧民窟時代の鈴子の関係者・故人>
銀六 ぎんろく 
 鈴子の母が亡き後、鈴子の面倒をみた
 華族の屋敷で働いていた?
テイ てい 
 鈴子の面倒をみてくれた女性
 鈴子の母の友人だった
虎吉 とらきち 
 鈴子と一緒に暮らしていた
 当時70歳くらい
 足が悪くほぼ寝たきりだった



〖花菱夫妻の退魔帖 二〗あらすじ 

大正9年の4月も終わりに、男爵の花菱孝冬と出会った瀧川鈴子。
孝冬に嫁いでからは毎朝『汐の月』という香木をたくのが鈴子の役目である。
訳あって子供時代を浅草の貧民窟で過ごした鈴子は、当時、家族のような存在だった人々を【松印】の華族に殺された。
父の瀧川家に引き取られてからも、鈴子は怪談蒐集をする変わった娘として華族の家に出入りする機会を活かし【松印】に関する情報を得ようとしていた。


身内のように自分の面倒を見てくれた人々の無念を晴らしたい鈴子の気持ちを察し、夫の孝冬も犯人捜しに協力してくれることになる。
ただし、犯人の狙いが鈴子だった可能性も否めない。
孝冬は鈴子ひとりで行動しないよう自分も付き添おうとするのだが、好奇心旺盛な鈴子はじっと待ったりはしない。


ある日、鈴子は孝冬の留守中に花菱家を訪れた多幡子爵家の清充を家に上げ幽霊話を聞くのだが、帰宅した孝冬は自分が不在であるにもかかわらず家に上がり込んだ多幡に憤慨し……。
『花菱夫妻の退魔帖 二』あらすじ・ネタバレ感想 tataraworks



〖花菱夫妻の退魔帖 二〗ネタバレ感想 

孝冬は鈴子より10歳近く年上なのだが甘えているのは孝冬の方である。
彼は案外子供っぽい。
おまけにヤキモチ焼きでもある。
帰宅して見知らぬ男・多幡清充が居るのを見て、それはもう嫌味を吐き散らす。
多幡は実家に現れる幽霊を祓ってもらいたくて花菱家を訪れたのだが、孝冬のズケズケとした物言いに憤慨して帰ってしまう。


もちろん鈴子は、夫以外の男性と2人きりになるつもりはなく、応接間の扉を開け家従の由良慎一郎を側に置いて多幡の話を書き取らせていた。
ただ、このメモが悪かった。
由良は多幡が口にした鈴子の容姿への誉め言葉をキッチリ書き記していた。
それを読んだ孝冬は更に不機嫌になってしまったのだ。
由良、絶対わざとでしょ。


元々は孝冬の兄に仕えていた由良は、孝冬のことをあまり良く思っていない。
孝冬の出生を知る由良以外の使用人達も、孝冬とは必要最低限の付き合いだ。
鈴子を娶るまで主の孝冬の方が家では居心地が悪いくらいだった。
だが、鈴子が来てから使用人達の感情にも変化が訪れる。


老成していると思っていた由良は、同じ孤児院・花祥養育園で育った幼馴染みの津島わかを鈴子が小間使いに雇うかどうか気に掛けてそわそわしている。
孝冬の母に仕えていた女中頭の田鶴は、鈴子とともに瀧川家から花菱家へやって来た女中のタカと一悶着起こすが、その際の鈴子の対応を機に態度が変化する。
鈴子は相手の機嫌を取ったり媚びたりせず、どちらかと言うと潔い。
それが由良や田鶴には響いたようだ。


鈴子が意図せずに家の中の様子を変えていったおかげで、孝冬も以前より家で過ごしやすくなっている。
相手が使用人でも自分に対して悪感情を抱いている人達に囲まれているというのは針のむしろに座るようなものだ。
そんな孝冬が鈴子のそばでは笑っていられるのだからほんとに良い嫁をもらったものである。
愛想は全くないけど。


さて、1巻でも燈火教という宗教が出てきたが、2巻でも事件の背後でうごめいている。
どうも正体がはっきりしないのだが、ひょっとして鈴子の大事な人達を葬った仇にも関係があるのだろうか?
鴻善次郎とは一体何者か?
何だか複雑に絡みそうだ。
『花菱夫妻の退魔帖 二』あらすじ・ネタバレ感想 tataraworks

☆。・:*:☆。・:*:☆。・:*:☆。

ありがとうございました(人´∀`*)

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