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雑感録

The Beatles: EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years(ネタバレ注意)

 
このブログでもわかるように、かなり偏屈なビートルズマニアを自認するこの僕が、つい先日まで不覚にも存在すら知らなかったこの映画。
おそらく得意の激しい思い込みで初期のベタなビートルズ映画『ヤァ!ヤァ!ヤァ!』とかと勘違いでもしたのだろう。
※初期のアイドル的ビートルズはそこまで好きじゃない(決して嫌いな訳じゃないけどね)。
でも、ビートルズは革ジャンジーンズの下積みがあって、揃いのスーツで決めたアイドルのあの頃があるからこそ、中期のサイケなあの頃と末期のラフでカジュアルなあの頃があるんだろうな。
このドキュメンタリーは、1962年のキャヴァーン・クラブ公演から1966年のビートルズ最後の有料公演となったサンフランシスコ公演までのビートルズのツアーを中心に、
メンバーの近年のインタビュー(ジョンとジョージはアーカイブ)を絡めた映画だ。

この映画で特筆すべきは、ビートルズがイギリスの労働者階級出身のせいということもあるだろうけれど、
僕が生まれた頃でもまだアメリカに根強く残っていた人種差別にビートルズが強固に反対し、
ジャクソンビル(ゲイター・ボウル)公演が危うく中止になるところだったという史実。
歴史家のキティ・オリバー博士(知らん)や俳優のウーピー・ゴールドバーグ(こちらはむちゃむちゃ有名)の証言まで得て、その史実を紹介している。

ところで、惜しむらくはグループ最後のライブパフォーマンスとして加えられたルーフトップコンサートのシーン。
2021年まで待っていれば、『Get Back』として美しく蘇った映像を入手できただろうに。
しかし、いかにも2016年の作品らしいことに、エンディングロールに同年亡くなったSir. George Martinへの追悼の言葉もクレジットされている。


The Beatles: EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years
監督:ロン・ハワード
出演:ジョン・レノン, ポール・マッカートニー, ジョージ・ハリスン、ブライアン・エプスタイン、ジョージ・マーティン、
   ウーピー・ゴールドバーグ、ラリー・ケイン、エルビス・コステロ、浅井 慎平、シガニー・ウィーバー
ジャンル:ドキュメンタリー

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