最近の『Get Back』や『Eight Days A Week』の鮮烈な映像を観て、自分の中でビートルズ熱が再燃。
特に、『Eight Days A Week』のアイドル時代のライヴ三昧を見て、つくづくビートルズはライヴで鍛え上げられてきたバンドなんだと実感。
異常なまでの熱量、
ジョン&ポール+ジョージのハーモニーの美しさ、
ポール&ジョージの1本マイクを左右で挟んで(そういう意味でもポールが左利きだったのはビートルズにとってとてもラッキーだった)の頭シェキシェキぶりを観て、
音楽的に幼稚だとしてちょっと小バカにしてた初期のアイドル時代を、認識を改めて映画から観直してみようと思い立って、
『A HARD DAY’S NIGHT』(プライムビデオは休止中)と『HELP!』のDVD(プライムビデオには入ってない)を注文した。
『A HARD DAY’S NIGHT』はビートルズ映画1作目で、
当時アメリカで流行ってたエルビス・プレスリー(合衆国の若大将)にありがちなミュージシャン主演のメロドラマにしなかったのは、
脚本のアラン・オーウェンのお手柄だそう。
アメリカではずすことを恐れた低予算のモノクロ作品ながら、ドキュメンタリータッチのコメディで、意外と世間の評価が高い。
日本では『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』なんてトンデモ邦題がつけられたりもしたけど、
2001年に原題に近い形で改題されてリバイバル上映。
製作から37年ぶりにようやく市民権を得たのである。
ちなみに特典映像でギター・プレイ・オブ「ハード・デイズ・ナイト」というのがついていて、
こともあろうかジョージ・マーティンの倍速ピアノをギターでコピーするという荒技をやってのけているのは圧巻の極み!?
一方の『HELP!』は、1作目のヒットで調子に乗って、今度は「総天然色」。
『4人はアイドル』というトホホな邦題は相変わらずだけど、
これも2007年にDVD化された際に原題通りに改題された。
『A HARD DAY’S NIGHT』が評判が良かったのに対して、
『HELP!』の方は内容もしょーもない、英国風のドタバタコメディ。
『Eight Days A Week』の述懐でもメンバーは「撮影中みんなラリってた」と言ってるし、
なぜ観たいと思ったのかと言えば、
たぶんダイジェストを見た記憶が残ってて、
今でいうプロモビデオ集みたいでカッコいいという印象だけが残ってたから。
でも、いざ観てみたら、1時間20分まではなんとか我慢して観たけど、
とうとう堪えきれずにやめちゃった。
プロモビデオ集みたいといえば、それこそプロモビデオ集みたいで当時としても斬新だったTV特番(になるのかな?)『Magical Mystery Tour』も久しぶり観てみたいなあ。