なんかそんなもんが出るらしいという話を聞いたときから懐疑的で、
FMで「Strawberry Fields ~」を聞いてなんじゃこりゃと思って、
発売になってもなんか1回聴いたら終わりになりそうな感じだし、
買うべきか買わぬべきか迷ったんだけど、
こんなんで迷うのも小遣いのない高校生みたいだし、
いい大人なんだから買うだけ買っとけ、
ということで買ってしまいました。
で、思った通りというのが正直な感想。
まずは買うまでもなく分かってた話だけど、『LOVE』というタイトル。
ビートルズを(狭義でジョンを)"LOVE"や"PEACE"でくくるのはもうやめてください。
まあ、そういうタイトルのミュージカル(?)のサントラなんで、しゃーないが。
そんで、いろんな曲のいろんなトラックからとられたコラージュ。
それこそショーの音楽とかBGMとして聞き流すにはいいかもしれないけど、
じっくり聴くにはかなり無茶多過ぎ(基本的に“聞き流す”ということができないタチなので)。
こんな好き勝手したもんで「どの曲のどの部分が入ってるでしょう?」
なんてクイズやらんでくれ。
アルバム中で評価の高い「Within You Without You/Tomorrow Never Knows」。
確かにいいけど、もともとあまりのインド臭さに『Sgt. Pepper's ~』の中でも浮いてしまって
聞き飛ばされていたのが、聴けるようになったまでのこと。
とにかく、いくら息子の仕事とはいえ、
これでよしとしたサー・ジョージ・マーチン、
耳が悪くなったと聞いていたけど、かなり深刻なご様子。
「While My Guitar ~」のストリングス、
腰まで悪くなったかなという感じです。
冴えていたのは「Sun King」を逆回転させた「Gink Nus」くらいかな。
そういう訳で、ビートルズは久しぶりって人にはいいかもしれんが、
日常的(もちろん頻度は昔ほどではないが)に聴いてる私にとっては、
ちゃんと聴くのすら少々辛い(だいたい曲数多過ぎで長過ぎやし)。
とはいえ、いまだ現役で活躍中のビートルズ(中山康樹『超ビートルズ入門』参照)。
4人のメンバー(またはその代理人)の同意がなければ
この世にでることはなかったわけだし(『Let It Be』を除く)、
ぽ~ちゃんも絶賛のご様子。
まあ、昔のマスターテープひっくりかえしてコラージュして新譜を出すなんて、
ビートルズでしかあり得ないよなあ。
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