雑感録

脱電力宣言?

イタリアが国民投票で脱原発を決めたというニュースがあった。
これだけだとイタリアすげえーじゃんということになるんだけど、実はイタリアはチェルノブイリ後に全部の原発を停止しているそうな。
それもすげーはすげーんだけど、結局不足分の電力を原発国・フランスやスイスからの輸入に頼ることになってしまい、電気代はヨーロッパで一番高いらしい。
イタリア政府は原発再開を考えていたんだけど、今回のフクシマで国民投票にかけられてしまい、結局“NO”ということになったという訳だ。

個人的には、これだけ何でも電気に頼ってる現代、CO2を出さない原発は安全が約束されればアリだろうと思ってたけど、日本の地盤がこれほど不安定で、しかも運営するのが営利企業で想定が甘すぎる上に責任感のない人たちだということ、つまり安全が約束されないということが分かった以上、さすがにOKだとは言えなくなってきた。

そういう訳で日本も脱原発!
という簡単な話でもない。
建設的なギロンのためには、反対するからには別案を出さなきゃいけません。
日本の発電量のうち、原発の割合はだいたい30%ぐらいだそうな。
それを火力で補うのが最も手っ取り早いんだろうけど、化石燃料の消費やCO2排出などの問題大(そのために火力への依存度を減らしてきたんだから)。
太陽光、水力、風力、地熱などの自然エネルギーも推進するのは大いに結構だけど、現実的に原発に代わるほどの電力量はとうてい見込めない。
いつも申し上げてるように代替エネルギーを求めても今すぐにどうにかなるのではない。
即効的かつ恒久的に有効なのは、やはりエネルギー(この場合、電気)を使わない生活にシフトすることなのだ。

幸い、この夏には15%の節電が求められている。
これを、原発がなければこんなに電力が不足するんだという電力会社と政府のブラフだという見方もある。
ならばこれを逆手にとって、この夏を電気を使わない生活へシフトする手始めとして、こんなに使用電力を減らせるんだから、もう原発いらんやんという方へもっていってしまえばよろしい。

具体的に自分の場合で考えてみると、テレビはほとんど見らんし、部屋にはエアコンもないし、電気を使ってるのは照明とパソコンがほとんど。
しかし、最近は老眼が進んでいるので照明を控えるとものが見えんし、パソコンを控えると仕事にならん。
障害者なのでビルに行けばエレベーターを使うし、極度に暑さに弱いのでビルの中はクーラーが効いていた方が嬉しい。
う~ん、これでは脱原発を唱える資格なしということか。

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