10月31日に投開票が行われた第49回衆議院議員選挙の結果について、1つ、興味深い報道があったので、勉強がてら記事にしてみたいと思います。
まず、今回の報道の趣旨ですが、れいわ新選組が衆院選比例代表の東海ブロックで、1議席を獲得する票を得たそうです。
ところが、小選挙区との重複立候補者の復活当選に関する公選法の規定により、いわゆる復活が出来ず、そのため、次点の公明党に議席が回り、本来獲得できる議席を逃したとのことです。
具体的には、比例東海ブロック(21議席)での獲得票数は、273,208票(得票率4.1%)となっており、これだと1議席を得る可能性があったということになります。しかし、愛知10区に出ていた安井候補も愛知15区の菅谷候補も、ともに小選挙区の得票率が10%に満たなかったため、落選となっています。
そこで、「公職選挙法」を見ていくと、衆議院の小選挙区の場合、最大得票者が当選するということではあるのですが、得票数が1/6以上でなければならないとされています。ただし、比例での復活の場合、この1/6という最低条件すら満たさない場合があるとのこと。
更に1/10未満ですと、供託金の没収ともなりますが、2000年以降は、供託金が没収される小選挙区での得票数が1/10未満の場合は復活を認めないとされ(法律的な位置付けは、当方の拙い調べでは不明)、今回のれいわ新撰組の両候補者は、残念ながらその得票数に達しなかったということになるようです。計算してみましたが、安井候補の場合、2,000票くらい届かなかった感じでしょうか。これを、惜しいと見られるかどうかですが、今回の得票に更に1割を積むというのは、ちょっと厳しい印象もあります。
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