里見香奈女流四冠(30、女流王座・女流王位・女流王将・倉敷藤花)がプロ編入試験を受けると報じられています。
女流棋士が、プロ編入試験を受験するのは初めてとなりますが、是非、乗り越えていただきたいですね。なお、この件についてのニュースリリースは以下の通りです。
里見香奈女流四冠、棋士編入試験受験へ(日本将棋連盟)
このたび日本将棋連盟は、女流棋士の里見香奈女流四冠(女流王座・女流王位・女流王将・倉敷藤花)より棋士編入試験受験申込を6月24日に受理いたしました。
里見女流四冠は5月27日に行われた対局に勝ち、10勝4敗で棋士編入試験受験資格を満たしておりました。試験は規定通り8月から1ヶ月に1対局行われ、試験日と試験会場は里見女流四冠と試験官の日程を調整し決定いたします。
以上の通りなのですが、幾つか説明が必要だと思います。まず、ここでいう「棋士編入試験」とは何か、ということですが、これは瀬川晶司六段(52)の活躍と、活動があってこその制度となります。瀬川六段は一度、奨励会を年齢制限で退会し、プロにはなれなかったのですが、大学・社会人を経て、アマチュアの強豪として名を馳せ、その結果、特例でもって棋士になる「棋士編入試験」を実施させ、見事プロ棋士になりました。
その後、日本将棋連盟はこの制度を確立し、現在では「1:最も良いところから見て10勝以上、かつその間の勝率が6割5分以上の成績を収める、2:各棋戦のいずれか1つにおいて所定の成績を収める」ことによって受験資格を得ることとなりました。今回の里見女流四冠は、前者の成績(10勝を挙げた際の勝率が.714なので)でもって、棋士編入試験への受験資格を得たこととなります。
今後、上記のサイトにある通りで、棋士との5番勝負(試験官は新四段5名を棋士番号順に選出)で3勝以上を収めれば、フリークラスへの編入が認められることとなります。
里見女流四冠の健闘を祈るばかりです。
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