当ブログでも、【<将棋・第81期名人戦・A級順位戦>佐藤天彦九段が永瀬拓矢王座を相手に反則負けとの報道】という記事にした通り、先日、将棋の名人戦挑戦者決定戦リーグに相当するA級戦で、佐藤天彦九段対永瀬拓矢王座との対局で、マスクを長時間付け忘れていたという状況に対し、反則負けが適用されました。
しかし、ルールはともかく、その適用方法に疑問が残る結果となりました。そこで、今回、佐藤九段が不服申し立てを行うことにしたようです。詳細は、下記を始めとした3つのtweetが出ていますが、一番は佐藤九段が不服としたポイントについてです。
その上で、今回の裁定に納得がいかない部分もあります。また、この臨時対局規定を適用された当事者として、今後改善されたほうが良いのではないかと考えている点もあり、それを文書にまとめ、連盟にも通知いたしました。ご一読いただけましたら幸いです。 pic.twitter.com/tomo1rj9Ov
— 佐藤 天彦 (@AMAHIKOSATOh) November 1, 2022
こちらの文書は、A4(と思われる)文書4枚にも及ぶものですが、最大のポイントは、今回の佐藤九段の行為は、故意ではないにも関わらず、一方的に反則負けとなってしまったという、規定の解釈や適用の問題に終始されています。確かに、最初聞いた時に、トップ棋士であれば、盤面に集中している時、その最初の段階でマスクを外していたら、自分が外していることにも気付かないのではないか?と思い、今回の反則負けの適用に強い違和感を感じたのでした。
今後、連盟がどう対応するのか分かりませんが、あくまでも棋士本人の様子に寄り添った裁定をされることを願う次第です。