前ローマ教皇ベネディクト16世が死去、95歳(BBC)
ローマ・カトリック教会のベネディクト16世名誉教皇(前教皇、本名:ヨゼフ・ラツィンガー師)が、12月31日に帰天されたと報じられております。
95歳でした。なお、12月28日の段階で、体調面でかなり弱っていることが報じられていました。
・「重病」のベネディクト前教皇に祈り ローマ教皇(AFPBB)
ご遺体は1月2日からサンピエトロ大聖堂に安置され、5日午前9時半からバチカンのサンピエトロ広場でフランシスコ教皇により葬儀が執行されるとのことです。
それにしても、ドイツ出身のベネディクト16世は2005年4月、78歳で史上最年長で教皇となりました。元々、近年最高の神学者だったという評価もあり、保守的な言動や態度でも知られていました。どちらかといえば、世俗化が進行していたカトリック教会での、教義的な防波堤だったような印象も持っております。
ただし、一方で、児童虐待などが世間からの批判を招き、また、教会内の権力闘争なども明らかとなり、2013年2月に高齢と体調不良を理由に85歳で辞任しました。このように、在任中の教皇が自ら辞任するのは、1415年のグレゴリウス12世以来の600年ぶりと話題となりました。
辞任後も、名誉教皇ということで、バチカン内に権威を維持していたとも報じられていたように思いますが、この度の逝去で、今後のカトリック教会の変化などには注目しなくてはならないところです。お悔やみ申し上げます。
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