
また、資本主義の最先進国として、「世界の工場」と呼ばれる大工業国家であり、それを基礎として、いちはやく高度な物質文明とハイカラな生活様式とを実現した存在であった。あるいは自由主義・民主主義の政治原理をもっとも早く達成して、模範的な議会運営に基づく立憲君主制を実現した国であり、、さらに、地に足のついた経験論に裏打ちされた思考を生活に具現化した「ジェントルマン(紳士)の国」であった。明治以来、わが国の政府・体制側にとり、イギリスの経済力・軍事力は最大の目標であり、同時に、知識人、反体制側の多くの人びとにも、イギリスの成就した近代化、政治形態、自由主義は憧れの的であった。要するに、立場の如何を問わず、日本人にとってのイギリスは到達すべき目標にほかならず、あらゆる先進的・近代的なものの代名詞であった。加えて・・・・。
ハイ、長い引用文です。有斐閣選書、青山吉信・今井宏編『新版概説イギリス史』、副題「伝統的理解をこえて」の、2ページ目。ええっと、<初版1982年>で、<新版第1刷1991年>です。
有斐閣は、大学の教科書レベル。教養科目のテキスト指定かな。BOOK=OFF
で、200円で購入。
500円だったら買わない、ページも繰らない手にしない・・・。
しかし、
執筆者9人の名前をみつけた段階で、「概説」700円でも、買ったかな。
いや、1ページ目の「過去のわが国におけるイギリス像の反省のうえに立って、現在時点でイギリス史をみる眼をあらためて問い直し、ついで時代の流れにそって、先史時代から・・・」でも、財布の口は開いたでしょうかね。
しかし、『概説イギリス史』は、もう少し先に読む予定になっております。写真もなし・・・。
今のメイン読書はミネルヴァ『イギリス近代史』・・・。フランス革命から、ブリテン島に亙って、「そのとき、イングランドは?」と、これとこれ。
この二冊の 道草、<寄り道読み>をしておりました。 左150円 右1500円(定価3914)で古書購入。
新書版の著者は、どういう人が読むか・・・を先に設定して、書いておられるので、一日二日の<やっつけ読み>が出来ました。
ところがところが、かなりの忍耐を要した本でした。今回は、ヘンリー8世あたり、680ページ中300ページ目からだったにもかかわらず・・・です。
王室の人物関係、エピソードを中心に、下手に背景に突っ込まず、こつこつ、ちまちまと根気がなければここまでは調べられへんぞ~というぐらい、辞書並み・・・。驚愕は、「紋章」の記述で、著者は紋章学のオーソリティ?
紋章は、辛気臭いので、<ふわふわ跳んで読み>でした。
4000円近い定価で、<1986年初版>で、私の購入した本は<1989年8刷>で、これってすごいですよ。 いくらバブルで景気の好い時とはいえねぇ
まあ、今の英国王室の人らの血統はドイツ、ゲルマン系が濃く、ダイアナがなんであれだけ騒がれ続けたのか、よく分かりました、ハイ。
これで、 閉じます。pm2:00 /正午にリピンクに来て、2時間、経ちました。図書室、いやいや、寝室にもどりま~す!
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