天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

築地本願寺 仏教文化講座

2007-05-26 21:56:38 | 仏教
毎月第4土曜はいつもならお寺でお経教室の日。
でも今日は、昨年今年と春のお彼岸法要でお世話になった武蔵野大学教授のケネス田中先生がお話をされるというので番外編。
お経教室のメンバーと築地へお参りに行ってきました。



この講座の総合テーマは「世の中安穏なれ」―生かされているいのち―。
で、今日の講題は「仏教と世界平和―諸宗教との共存」というものでした。



宗教も一因となって関わっている戦争が世界中で起こっています。
もちろん何百年も続く根深い紛争もありますし、
この前読んだ雑誌には、「微笑みの国の血の宗教戦争」という衝撃的なタイトルがついた記事が掲載され、最近ひどくなった宗教戦争について書かれていました。
タイ南部では約3年前から、イスラム武装組織が南部独立を掲げて活動を再開し、この独立運動がイスラム教と仏教の闘いに置き換えられ、殺し合いが続いているといいます。
とかくキリスト教とイスラム教の対立ばかりが取り上げられ、遠いところのニュースのように聞き流してしますが、日本にいようと、仏教徒であろうと、世界中で起きている出来事に関わっていることを自覚しなくてはなりません。

宗教的対話のレベルとしては、3つ。
1つは、教義について話すこと。
2つ目は、体験を話すこと。
そして3つ目は、同じ行事を行うこと。

教義について話すことは、違いが生まれて難しいこともあるでしょう。
ですから、宗教の壁を作るよりも、体験を話したり同じ行事をして、まずは人と人としての触れ合いを持つことが大切なんだということかなと思います。
また、まだまだ私にはできていないことですが。。
教義の伝統をきちんと理解し、それを自分の生き方とすること。
別なことば、考え方を学んで、他の宗教の人と交流し、心理学などについても話せる知識を持つこと。

ケネス先生は、諸宗教との共存にはこれらのことが必要なんだとお話下さいました。
これからの宗教者には本当に多くのことが求められています。
これからたくさん勉強させてもらわなくてはいけません。

その後、英語法座にも参加。
帰る頃には、築地もきれいにライトアップされていました。



(静)





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