天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

「お寺に還ろう」富田富士也先生

2007-02-28 11:01:47 | 仏教
少年連盟公開講座が開催されました。
ご講師には、子ども家庭教育フォーラム代表 富田富士也先生をお迎え致しました。





http://www.kodomoforum.com/index.html
【子ども家庭教育フォーラムHP】


富田先生のご講義では、全く知らない人とコンビを組みさまざまなワークショップが行われます。

今回は、「甘える」をテーマに話し合い。

「命がもう少しで終わりを迎えようとしている、その時に求めるものは、学歴・名誉・財産でしょうか?孤独から切り離される最後の命綱は何?」

「なぜ家族(サンガ)を作る。恋愛と結婚の違い?」

などなど。

私は司会を担当していたのですが、突然

「いつも両親に言いたいことを言っている腕白なお姉ちゃんが、おとなしい優等生の妹に、『お姉ちゃんは贅沢だよ』と言われた。その時、あなたがお姉ちゃんだったらどう答える?」

と質問をされ、しどろもどろになってしましました。

そんな話し手と聴衆が一体となる形で講義が進められるため、あっという間に時間が過ぎていきます。

↓ 富田先生のメッセージ

現在の社会は、努力しても報われなければ努力と言わない、弱者に冷たい社会であります。
そんな不条理な中だからこそ、弱音を吐き・愚痴を言い・悪態をつきたい。

かといって誰にでも言いたいわけじゃない。何でも言える空間、安心できる場所、頼りになる人に言いたいのです。

それは、競争社会の中ではなく、パーソナリティーを超えて肯定される場所、条件ナシで受け止めてくれる場所であります。

まさしく、そんな場所がお寺に求められているものではなないか。
その昔には、それこそがお寺の役割であり、お寺こそが還る家だったのではないだろうか、と。

お話を下さいました。


富田先生のお言葉に、

「せめぎあって、折り合って、お互いさま」というお言葉があります。

効率よくうまくいかないのが人間関係(親子・友人などなど)であり、生きることそのもの。

だからこそ、「弱音を吐いてもいいんだよ。泣いていいんだよ。泣き虫、弱虫、そのまんまのおまえが大好きだよ」そうささやいてくれる肯定感につつまれた”還る家”が日本全国にあっちこっちに生まれたいいな・・・と。


時代の変化につれ、人の心もお寺のあり方も変わっていきます。

けれど、人と人が出会い、触れ合うことの感動は変わらないでしょう。

そんな感動、人と人のぬくもりがお寺を支えてきたのだろう。

是非、天真寺にも富田先生にお越し頂きたいなぁ思います。

(龍)

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