天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

朝のお参り

2006-06-18 19:50:02 | 天真寺
今日は、朝7:00から朝のお参り。
ご和讃は、『浄土和讃』の「善知識にあふことは」より6首。
御文章は、18日なので「大坂建立章」。

朝のお参りのスケジュールは、
皆さんと一緒に「正信偈・和讃」「御文章」そして「ちょっとした法話」

大体7分位の法話であるが、
どんなお話をさせていただこうか、いつも迷う。

今日は、
先週伝道院(お寺の学校)の同窓会で京都に行ってきたので、
そのお話をさせていただいた。

同窓会では、伝道院時代の恩師・瀧淵先生からお話を頂き、座談会。


(瀧淵先生)

そして伝道院の先生方が皆さん来て下さって楽しい宴会


(in 京都 いろはかるた)

瀧淵先生のお話。
京都に来る前に、町田宗鳳先生とお会いしたそうな。
町田先生は、幼少のおり、キリスト教会に通う時期もあったが、
ふとしたことから14歳で京都の臨済宗大徳寺で出家、その後20年間修行。
34歳のとき寺を離れ、渡米。
ハーバード大学神学部で神学修士号(1987)
ペンシルバニア大学東洋学部で博士号(1990)を得る。
現在は広島大学大学院総合科学研究科教授、
国際教養大学客員教授、
日本宗教学会評議員などなど経歴を聞いただけでも驚いてしまう。

で、お話の中で、町田先生が、既成宗教の中で浄土真宗に惹かれるとおっしゃっていたそうな。
なぜかと聞いてみると、
なんと奥さんが熱心な浄土真宗の御門徒さん。

そしてもう1つは、
浄土真宗には、「妙好人」といわれる人たちがいる。

妙好人とは、
浄土真宗のご法義を深く味わうなかに、人間らしい生き方をされ、
苦しみも悲しみもそのまま受け入れ、それをバネにして生き抜いた方々であります。

そんなすばらしい人たちがお念仏の教えによって生まれているから、
この混迷した社会を変革する力になるのでは、こんな感じのお話だったと思います。

そして瀧淵先生は、あなたの周りに妙好人はいますか?探してください!とお話下さった。

親鸞聖人は、ご和讃で

善知識にあふことも をしふることもまたかたし 
よくきくこともかたければ 信ずることもなほかたし

善知識(仏道へ導いてくれる人)に会うことも、教えを聞くことも、信じることはなお難しい、
仏法に出あうことの難しさをお説き下さっている。
そこには、仏法に出あうことの難しさとともに、
だからこそ、1つ1つの出あい・ご縁を大切にしてほしいというメッセージが込められている。

こんなお話をさせていただきました。

今日も、朝早くからお参り下さりありがとうございました。

(龍)

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