天真寺日記

天真寺の日々を綴ります

ベル連続おもらし事件

2006-07-25 18:07:03 | 日々
今日は朝からお盆に向けて、案内の文書を作ったり、配布物にハンコを押したりという事務仕事の地味~な一日となりました。
といっても、ほとんどの日が地味ですが。

静かな一日の大騒ぎ事件は一つ。
ベルのおもらしです。

15歳の高齢ながら、最近腫瘍切除の手術を受け、初手術・1週間の初入院という経験をしました。
退院後、ぼけたのか・・・手術入院がイヤだったことへの腹いせか・・・どこにでもウンチやおしっこをして歩くようになりました。
カーペットにはしみがつくし臭いが残るしと、後始末が大変です。

動物ですから、ことばが通じません。
「ベルのためだったんだよ」と思いを伝えたくても、悲しいかな伝わりません。
退院後しばらくは家に帰れたうれしさに大人しくしていましたが、
落ち着いた今頃になって、「痛い思いをさせた上に、あんなところにほったらかして閉じこめるなんて!」と思い出したのか、怒りを表し始めた様子です。

こんなことから、「ことば」で思いを伝えることの大切さを考えさせられました。



阿弥陀さまのはたらきは十方世界に充ち満ちています。
私たちは、そのど真ん中にいるのです。
しかし、「ことば」がなければそのはたらきは伝わりません。

「悲しいときも苦しいときも決して一人じゃないよ。いつでもどこでも一緒にいるから大丈夫。大切な一日一日を精一杯生きてごらん。」

その思いを「南無阿弥陀仏」というお念仏を通して、私たちに呼びかけて下さっているのです。
決して呪文や魔除け、縁起が悪いものでもありません。
阿弥陀さまの願いがそのまま「南無阿弥陀仏」のお念仏となって、私に届けられているのです。

なんとなくわけがわからないものや、神秘的なものに魅力を感じたり、ありがたく思ったりすることがあります。
けれど、本当に伝えたいことがあるときには、そんなまやかしは必要ありません。
思いをそのままに伝えます。
それが「南無阿弥陀仏」
たった六文字ですが、そこには果てしもない願いが込められているのです。
み教えに遇うとは、それを心で聞いていくこと。

大事なことをベルのおもらし事件で考えさせてもらいました。

南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏

(静)







最新の画像もっと見る

コメントを投稿