またまた大阪府の元でビジネスマッチングの見学会があり、堺市の染工場へ行ってまいりました。
大阪市と堺市は大和川で区切られています。堺市から南の地域は、旧国名で言う和泉国になります。
古くから畿内における綿花栽培の盛んな地域で、見渡す限り綿畑が広がっていたと言う紀行文を見たことがあります(以前のブログ記事、河内木綿)、詳しく知りませんが、江戸期は和泉木綿と呼ばれ、江戸日本橋の大伝馬町での取引ランクはトップクラスだったそうです。
近代になっても泉州は糸ヘンで、大阪経済の牽引役でした。 その中でも堺市から和泉市にかけては、小幅の木綿地の生産が有名です。
規格に呼び名があります。糸の太さは数字が大きくなるほど細いのですが、縦糸(経糸)30/1×横糸(緯糸)30/1で織った物を「岡」、20/1×20/1を「文」などと言い、反物の長さも決まっています。(すいません、覚えてません、12Mぐらいやったかな?詳しい人、コメントください)
最終製品は、汎用性が高いので、なんでも使えますが、最近は、京都などのおみやげ物の日本手拭や、浴衣地になります。
その手拭や浴衣の染を行ってるのが、注染(字のごとく、重ね合わせた生地に染料を注いで染めます。)です。堺市の伝統工芸です。
生地を延べます。一層まえの防染泥が透けてます。
型を乗せてそこに防染糊やら泥やら混ぜたものを柄の染まってはいけない部分に乗せます。
これを繰り返します。生地はS字にミルフィーユになります(笑)
これが防染糊(泥)を調合したものです。(色によっては泣く度合いが違うので、硬さを変えます)
重ね終えると土手を作り、所定の場所に所定の色を土手の内側へ注ぎます。
東京(江戸)にも似たような手法があるようですが、注ぐ道具が違うそうです(江戸の方が注ぎ口が長い)
注ぐと同時に、一番したの層から負圧がかけられ一気に重ねた生地の上から下へ防染のりのトンネルを落ちて行きます。
防染泥を洗い流し、乾燥室で吊るし干しされます。これは、自然乾燥です。
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タオル地に試したい所ですが、薄くて密着できる、フラットな表面でないと、出来ません。
無理やりやっても、B品つくるだけ?
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おもろいんやけどなぁ~
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