今年の4月の終わり頃からニューヨーク綿花相場と連動して、糸の値段が急騰してきて高止まったままです。
我々は、原材料の綿糸を買うとき、相場の低い時を狙って、まとめて契約します。 ですから、どれだけ契約してるかによって、高騰前の糸の量が、メーカーによって違うので、この動きを予想できてたメーカーは、怪我が少ないかもしれません。 当初、高騰の原因はよく解っていませんでした。
去年の新綿のシーズンに、全体的に収穫が少なかったとかのニュースも特になかったと思います。
今、解ってることは、実はリーマンショック後、相場が極端に下がったので、実は作付けが少なかったこと、それが原因の原料不足。 産綿国は、繊維産業自体がその国で盛んで、その不足による自国産業保護の為に原糸の輸出制限または輸出自体を止めてしまったこと、いち早くこの動きを察した中国が、買い占めてる疑い、通貨や市況の不安定から、綿花先物に、投機がまわってきている疑い。
輸出制限以外は、推測の域を出ませんが、私たちの希望に反して、恒久化しそうな気配濃厚です。
新綿(この秋)ごろからはどうなるでしょうか? 動きの大きい経済大国と化したお隣さんの動きがポイントになることは間違いありません。
デフレが進行したままの今の日本では、原料高を売価に転化させることは、この前の選挙で争点になった、消費税問題と似てるところがあるかもしれません。
しかし、我々メーカーも、問屋も小売もどこにも吸収代はもはや残ってません。 下がりきった小売価格や値引き率を適正化することを真剣に速やかに実行しなければ、そのうち立ち行かなくなるでしょう。
弊社の庭先綿は、今年のつゆを無事越して、元気です。
すべて、茶綿です。 産地の綿も元気で育って、沢山収穫され、相場収束に寄与してくれることを切に祈ります。
社内では、値上げ!と叫びますが、先ではあげれない。困ったものです。
コメントありがとうございます。
相場はまだ上がり続けてますね、誰が買い占めてるのか確認したい気もします。 自分さえ良ければの考えは、将来きっと自分に跳ね返りがあるでしょう!
流通の各ポジションにも同じことが言えると思います。 もはや売価への転嫁は避けられないと思います。
その後、世界的に需給バランスが崩れつつあることに投機が着目し、ほぼ1ケ月前から1本調子で上がっているようです。
実需半分投機半分といった所ですが、いずれにしても、今年の綿花の収穫状況が出て来る今月末にかけて更に綿花綿糸高騰する可能性大で、その後収斂してくるでしょう。
いつごろどれぐらいの価格に落ち着くかがわかれば苦労しませんが・・・。
投稿いただきありがとうございます。 こんな辺境のブログに、この記事だけ沢山のアクセスいただいております。
そうですよね、着地点が判れば、対策を話し合いできますが、、 供給予測は悪くないとは聞くのですが、、、