博多織の見学に来ています。
800年近い歴史があるそうです。 この機屋さんは、自社の工場を改装し博多織の資料館と、工場見学、博多織のお土産販売までできる様にし、観光客を受け入れています。
博多織は、1200年ごろ、この地方の僧が中国で、6年修行し、お茶や陶芸とうの技術を習得し、全国に伝授したそうです。 博多は、やはり当時、大陸文化の入り口だったそうです。
しかしなぜか織物だけは、極秘にし、この地方の地場産業に至ったそうです。
正絹での絹織物なのですが、西陣が、横糸での表現に対して、博多織は縦糸での柄表現になるそうで、そのため縦糸の本数は1mの織り巾に対して、10000本から多いもので30000本に至るそうで、私たちタオルの産地では想像できない本数です。
まーでも、縦糸を多くし、横糸に太い糸を打てば、当時手織りの機屋にすれば、織りの効率は良かったでしょう。
ジャカードがメインです。
縦糸が多いので、とても強く糸を張るために、沢山重りを乗せています。
絹の長繊維は、チキリ(織る前の縦糸を巻いた物)を巻く時、上に乗る糸が、中に食い込むので、間に紙を挟んで巻きます。 ですから長く巻けません。 これで、150mだそうです。
伝統工芸の世界ですので、このような観光客相手に、お土産販売も兼ねた展開が実現しやすいのだと思いました。
勉強になります。
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