フェイスタオルの紹介です。
弊社、タオル機屋ですので、フェイスタオルやバスタオル、ハンドタオル等のお問い合わせをもらいます。 残念ながら、現時点では生産ラインにありませんので、お問い合わせいただいた内容をお聞きし、最適な仲間のメーカーを紹介させていただいております。
しかしながら、手がける気持ちは大いにあります。 タオルケット等の季節性を緩和したいので、タイミングをみて、やってみようと思っています。 過去に長年売れ筋のフェイスとバスを織ってたこともあります。
そこで、泉州こだわりタオル展に出展することにしました。 普通に造っても面白くないので、自分が今欲しいタオルを造ってみることにしました。
以前のブログ記事にも書きましたが、日本と欧米の企画は、違っています。 OEMの相手先によるのでしょうが、その境界は中国以東が日本式、インド以西が欧米式です。 糸の通し方、糸の太さ、パイルの長さ、などが分かれます。 染めは泉州式の、製品に織ってから染めるのが、世界的に主流です。
海外に行ったとき、必ずタオルを研究用に持ち帰ります。 そこで、日本では中々手に入れにくい欧米企画で織ることにしました。
手持ちの30点ほどのタオルをすべて組織分析し、表にしたら、最適点、をみつけました。サンプル因みに、アメリカ、メキシコ、エジプト、ポルトガル、トルコ、インドです。
以前、手作り家具(高級で、芸能人にもファンが居られる事で有名)のメーカーから、タオルの企画の打ち合わせで、有名なアメリカのタオルメーカーの製品を持ってこられ、「この感触が欲しい」と言われ、原綿、番手、糸本数などの相乗で、再現ができませんでした。 水やらいろんな事が、手持ちの仕掛では出来なそうでした。 でも、そこの社長のおっしゃることはとても理解できます。 若い頃サーフィンなんてやってた私は、サーフブランドのT-シャツがアメリカ製で、その感触と着心地が大好きでした。 このときも、日本製のT-シャツにはその感じがありませんでした。 「日本のメーカー、なんでこの風合いが出来へんねん!」って思ってました。
そのときのリベンジでもあります。
サイズは、40cm×75cm(アメリカでは一般的なサイズ)
糸番手と本数は欧米平均、素材はAcala(繊度が太く、縮れ気味)
あと、いろんな設定を欧米式にしてあります。
それだけではまねしごんぼなので、パイルの出し方を換えました。これにより組織図は交差点がほぼ市松です。 パイル引き抜け強度も1.5倍あります。
感触も、家具メーカーの社長が持ってたものに近い? でも展示会では、あまり引き合いありませんでした。 マニアックすぎたですか?
あの社長、私を覚えてるかなぁ~
今度いってみよ。
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